Kichen ware 日本の工芸×野菜の保存
昔からの知恵で野菜を保存
いいおかずには、いい野菜。冷蔵庫などなかった時代からある日本の知恵と伝統の手作業で、よりおいしく保存ができる。
通気性のよい竹籠も、昔から野菜の保存容器として使われてきた。高知県須崎市の≪竹虎≫は、120年以上の歴史を紡ぐ竹材専用メーカー。四角い底面から丸く膨らむ竹籠は、しなりと強さに優れるスズ竹の竹ヒゴを、縦横に交差させた四ツ目編みで造作した。シンプルで大きな網目は通気性が良く、丈夫。さらに口縁は籐で補強し、より耐久性を高めている。全体のフォルムも愛らしく、長く愛着が湧く一品に。
(雑誌「料理通信 11 NOVEMBER 2015 vol.113」より転載)