走れ!特産『虎斑竹』カー
須崎「山岸竹材店」2人乗り電動車を計画
CFで資金を募る 10月6日まで
須崎市安和地区特産の「虎斑竹」を使った電気自動車を作るプロジェクトを「山岸竹材店」(同市、山岸義浩社長)がスタート。ネット上で資金を調達する「クラウドファンディング」(CF)のサイト(https://kibi-dango.jp/info.php?type=items&id=I0000158)を開設し、10月6日まで寄付を募っている。【岩間理紀】
安和の虎斑竹は淡竹の変種で、表面に虎のような斑紋が浮き上がり「虎竹」とも呼ばれる。1894(明治27)年に創業した同社は、竹材や加工品の専門店「竹虎」で虎斑竹を使った「虎竹バッグ」などを販売。近年はネット通販に力を入れている。
CFは「しなやかで成長が速く生産性に優れる竹材の魅力をPRしよう」と山岸社長(52)が企画。電気自動車は、ボディー部分を虎斑竹を編み込んで作った2人乗りタイプ。既に制作されている1人乗りの電気自動車と併せて、完成後には要望に応じて乗車体験などを行うという。目標額は340万円。額に応じて見返りに虎斑竹でつくったスマートフォンスタンドなどを贈るほか、車体広告も入れられる。
山岸社長は「多くの方々に『虎竹自動車』を体験し、竹の持つ可能性を知ってもらいたい。資源を生かした地域の活性につなげたい」と呼び掛けている。
(新聞「毎日新聞 2015年8月29日」より転載)