何を入れましょうか。
竹で編まれた美しい入れ物に。
(1)白竹の三段弁当箱。一段目は四ツ目編み。上の二段、三段目は網代編みになっています。大きなお弁当なんですが、美しく見ているだけでため息。
(2)八つ目編みの手提げかごは、上品な美しさもさることながら丈夫で使い込むうちに飴色になっていきます。親子二代で。
(3)ピクニックバスケット。どんなご馳走を詰めましょうか。昔は豆腐かごとして使われていたそうです。
(4)日本で唯一高知県の山で採れる表面に虎の皮のような模様が入った虎斑竹。この竹材メーカーの特徴的な素材です。虎斑竹で編んだ
文箱。大切な方からの手紙を入れておきましょうか。
(5)虎斑竹の猫かご。猫ちゃんのベッド?それともお出かけ用の手提げかごにしましょうか。
「青物の魅力」
青竹でしあげる竹細工を「青物」といいます。初期の清新な青物の魅力、そして使い込むほどに落ちついた色合いに変化していき、終いには美しい飴色にまでなります。上質の竹細工は長年愛用していくうちのこの変化も楽しみのひとつです。
青竹の米とぎざる
薄く剥いだ竹ひごを編んで作った米とぎざる。丁寧にあしらわれた口巻きに職人の腕の高さが窺われる。ざるで研いだ米は米ぬか臭さがなく、おいしい。
(雑誌「SHISEDO CARD EX NEWS おほほ 2015.january」より転載)