トサトラフダケ(マダケ属)
学名:Phyllostachys nigra var. tosaensis Makini ex Tsuboi
和名:(漢字名 地方名)土佐虎斑竹 トラフダケ
分布:高知県須崎市。
特徴:クロチクの変種で、稈に黒褐色の縦長の斑紋がランダムに現れる高知県特有のものである。本種の栽培が他県でうまくできないのは、環境や立地が適応しないためではないかと考えれている。
用途:高知県では特産の袖垣に使われ、縁台やミニ垣、虫籠の他、買い物籠など日常生活と密着した品物の材料となってきた。
メモ:斑紋は、油抜きの作業中に浮き出てくるように現れる。タケノコは春季後半に発生する。例年、加工用に伐採したトサトラフダケを田んぼ一面に広げる様子は、早春の風物詩となっている。
(雑誌「タケ・ササ総図鑑」より転載)