竹細工
竹虎のランチボックス
不思議な模様のランチボックス。細い竹、太い竹が丁寧に編み込まれ、ふたと本体はピタッと合わさる。竹細工の中でも四角いものは難しいと言われ、熟練の職人にしか作れない形だ。
山間部がほとんどを占める高知県は、古くから木工や竹細工が盛ん。須崎市の竹虎は、明治27年創業。火で炙ると虎の模様が現れる「虎斑竹(とらふだけ)」を使った竹製品を作り続けている。
「お弁当箱の蓋をとると、竹のいい香り。いつものおにぎりがご馳走にみえた」とは愛用者の声。金属やプラスチック製品ではなく自然素材のものを使いたいという人に選ばれている。
(雑誌「とさぶし 第8号 2014年」より転載)