サラサラ、スッキリ!消臭効果もあって夏に最適!
竹と麻のウエア大集合
麻製品とともに、最近とみに注目されているのが、竹製品を使った製品群である。
竹は農薬も肥料も要らずにぐんぐん育つ植物で、発芽してから約3年で成長し、木材や繊維を取る植物に比べてはるかに生育が早く、日本では伐採の手間からじゃま物扱いされるほどになっている。
堅い竹の繊維を柔らかくするには様々な工夫を必要とするものの、仕上がった繊維はサラリとした肌触りと吸湿速乾性を持ち、それ自身に強い抗菌性、防臭性を備えている。汗を吸い、洗濯してもすぐ乾き、ニオイのもととなる菌の発生っも防ぐとなれば、夏のウェアとしては最適な素材といえるだろう。
竹繊維の長所は、綿の2倍の吸水性の高さ、放湿性の高さ、こすっても静電気が起きない、摩擦が少ない、高い抗菌性・防臭性、などが挙げられる。特に抗菌性については竹に含まれる天然由来のもので、湿った面が菌の培養にもってっこいなのに対して、竹繊維はニオイのもととなる菌がどんどん減っていく。短所はやはり硬質繊維である竹を柔らかくするために多くの工程を必要とし、水酸化ナトリウムなどの溶剤も使用しなければならない点である。
国内でも様々なメーカーが、竹繊維製品作りを行なっていて、その筆頭が竹製品作りで有名な高知の「竹虎(1894年創業、イギリスBBC放送が取材に来たこともある老舗)」だ。今回本誌ではTシャツ、ソックス、タオルなどを紹介しているが、その他にも様々な竹関連製品(僕は竹炭せっけんを愛用している)を扱っているのでホームページでチェックしてみてほしい。
竹布ソックス
高い吸湿速乾性で蒸れを防ぎ、抗菌作用でニオイの発生を防ぐ靴下。
竹布5本指ソックス
天然の抗菌力で雑菌の繁殖による足のにおいを抑え、優れた吸放湿性により蒸れを防ぎ足を冷やさない。
竹布Tシャツ(長袖)
同社の半そででTシャツよりも少しだけ厚手で、インナーとしてもアウターとしても最適。
竹布半袖Tシャツ
生地を薄手にしたことで軽快感をアップ。熱がこもらずサラサラとした肌触りでインナーとして最適。
竹布バスタオル
竹自体が持つ天然の抗菌作用で、雑菌の繁殖を抑えるバスタオル。吸水性は綿の2倍あり、乾きやすいものも特徴。竹はバスタオルにも最適な素材なのだ。
竹布ボディタオル
ざっくり編まれた浴室用のボディタオル。肌触りがよく汚れも落ちやすい。天然由来の抗菌性でカビが生えにくく、湿気の多い浴室使用に最適。
竹布フェイスタオル
しっとりと柔らかいシルクの肌触りが特徴。赤ちゃんのデリケートな肌にも優しく使える。湿ってニオイのもととなる雑菌の繁殖を抑制する性質もある。
(雑誌「AUTO CAMPER 2012年7月15日発行」より転載)