季刊 うかたま 2012年7月1日発行

雑誌掲載
読者プレゼントのコーナーと天然素材研所「竹」で竹虎の竹製品が掲載されました。竹布の和布のTAKEFU開発者であるナファ生活研究所代表、相田雅彦さんの竹布ができるまでの開発エピソードが紹介されました。
季刊 うかたま 竹皮草履(ぞうり)女性用と国産竹割箸


竹皮草履(女性用・23.5cm)
筍に成長と共にはがれる竹皮を使い、職人が編み上げた草履は、足裏の刺激が心地良く、室内履きにぴったり。

国産竹割り箸(20膳入り)
日本の竹林を活用する目的で商品化した箸。仕上げに専用窯で施す「炭化加工」で、かびにくいのも魅力です。



なじみのある竹から繊維をつくるTAKEFUR開発プロジェクト

竹は古来の植物だから、麻や絹のように布に加工できるのでは...と、近年では手つかずの資源である竹で繊維をつくろうと考案。手探りのプロジェクトが12年を経て軌道に乗り始めました。

ナファ生活研究所代表
相田(そうだ)雅彦さん
TAKEFUR(竹布)を開発。タオルやソックスなどを製造、通販している。

竹を原料に紡いだ繊維を手のひらにのせると、最初はひんやりしているのに、数秒でふわりと包まれるようなぬくもりを感じる。竹は空気中の湿気を取り込む性質があり、人の体温で温まるのだそう。「10年触っていても不思議なものです」と、ナファ生活研究所の相田雅彦さん。1999年、取引のあった中国の工場で、中国産の竹を原料とする天然由来の繊維、TAKEFUR(以下、竹布「たけふ」)の開発をスタートさせました。レーヨンを製造するビスコース法を参考にしたそうですが、竹から繊維をつくるのは前例がなく、試行錯誤の連続だったといいます。

試作のボディタオルが完成したのは2001年。綿や絹のボディタオルと併せて、家族で3ヵ月使用した結果、竹布のボディタオルだけが浴室でカビなかったそうです。その後、竹布の抗菌テストを行なったところ、綿と比べて驚くべき数値の抗菌性を実証。医療用に竹布ガーゼを使えないかと、製品化に向けて着々と準備を進めています。

抗菌性のみならず、竹布は消臭性、吸収性、保温性などに長けた素材で、何よりもやわらかな肌触りが特長。竹布のTシャツに着替えたら、体温が0.8度高くなったというデータもあり、血液の循環や免疫力アップにも効きそうです。相田さんいわく、「やわらかくて気持ちいいものに触れると、筋肉がゆるんで、血流が良くなるのかもしれませんね」。

竹布ができるまで

原料は中国の慈竹
品質の安定を第一に考え、中国産の慈竹を原料に使用。漢方薬にも使われる竹の種類で、名前そのものも魅力。

液状パルプに加工
竹をチップに加工し、アルカリ剤(溶剤)を加えて繊維の素となるセルロースを抽出。液状の竹パルプに。

液状パルプを板状に
液状の竹パルプの水を切り、熱を加えてプレスし、板状の竹パルプに。繊維工場へ効率よく運搬するための工程。

パルプを紡糸に加工
繊維工場で板状パルプを溶かし、再び液状パルプに。特殊な溶剤を使用して、セルロース部分を繊維化する。

紡績を経て竹布へ
上記の工程でつくられた再生セルロース繊維を、撚りをかけて紡ぐ。この紡績工程を経て、竹布が糸となる。

竹製品いろいろ

竹皮草履(女性用)
地元産の虎竹で竹製品をつくる高知の老舗、竹虎のロングセラー。板の間の室内履きにも。

国産竹割り箸
原料は国産の孟宗竹。(もうそうちく)全国各地の竹林を有効活用しようとの思いから商品化。


(雑誌「季刊 うかたま 2012年7月1日発行」より転載)

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