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「虎斑竹」の魅力を発信
茶褐色のまだら模様が美しい「虎斑竹」を加工した日用・工芸品などを製造販売する「竹虎 山岸竹材店」(高知県須崎市)。地元の山にしか生育しない竹の魅力を、4代目の山岸義浩社長(48)がインターネットを用いて全国に広めた。
明治27年(1894年)に大阪市で創業し、2代目が終戦直後、須崎市に拠点を移した。安価な中国の竹製品やプラスチック製品に押されたが、山岸社長がメールマガジンなどで虎斑竹の良さを紹介。ネット通販は、売上高の6割を占める。
山岸社長は「プラスチックなど石油製品と違い、人体や環境に優しい竹は和の象徴。とりわけ虎斑竹は日本的な渋さがある」と胸を張る。
(新聞「読売新聞 2011年9月11日」より転載)