ユニクロとコラボTシャツ
須崎市の「竹虎」
【須崎】大手衣料品店のユニクロ(山口市)が、須崎市安和の竹材・竹製品製造卸業「竹虎」とのコラボレーションTシャツを製作。ユニクロの全国約七百八十店舗とホームページで、このほど販売を始めた。竹虎の山岸義浩社長(四四)は「竹製品を知らなかった人にも感心をもってもらえるきっかけになれば」と期待している。
(大山泰志)
竹の"伝統美"あしらう
竹虎は明治二十七年創業。同市安和にしか生育していないという天然記念物の虎斑竹(とらふたけ)を使った竹製品を製造、販売している。
ユニクロは平成十五年から、さまざまな分野の企業とのコラボTシャツを企画。今年は「伝統」「フルーツ」など四つのテーマを決めて製作した。「日本の美を継承しつつ、こだわりのある商品を作り続けている伝統企業」で、「夏をイメージさせる商品を扱う歴史ある企業」としてピックアップした十三社の中の一社として、竹虎が選ばれた。
Tシャツは男性用と女性用各一種類ずつ。男性用は黒地で、前面に竹と虎の絵が描かれているほか、背中には商品の竹皮草履のイラストと店のロゴマークが入っている。女性用はベージュ地で、胸の部分に竹で作った花かごをモチーフにしたイラストが描かれている。サイズはS、M、L、XLで一枚一千五百円。まず、女性用から販売しており、男性用は六月に発売予定。
山岸社長は「他社は有名企業ばかり。なぜうちのような小さな会社がと驚いたが、これまでインターネットで情報発信してきた成果がでたのかもしれない」と笑顔。「これを機に竹の新しい利用法を考えていきたい」と意欲を見せている。
Tシャツを手に笑顔を見せる山岸社長
(須崎市安和)
(新聞「高知新聞 2008年3月26日」より転載)