情報プラットホーム 2003年1月号

雑誌掲載
いまインターネットで勝負する!のコーナーで竹虎が掲載されました。竹虎四代目についても紹介されています。竹虎にはお客様のお声をもとに生まれた商品もあり、お客様のお声は重宝しております。
情報プラットホーム 2003年1月号

高知県
顧客の声を商品化に生かす


全国唯一の竹専門会社

モノづくりの世界で進む空洞化。伝統の竹産業も例外ではない。全国の竹材店が姿を消す中、今や日本で唯一の竹専門会社が竹虎だ。
「うちには、他にはない『虎斑竹』という素晴らしい素材があるので、やってこれた」と話すのは4代目の、山岸義浩専務だ。バブル期に比べて売り上げは減ってきている。その原因は「製品販売高は横ばいですが、竹材店向けの卸し(材料売り)が激減したため」という。

毎週メルマガ発行

新たな販売手段として目を向けたのがインターネット。知人の勧めで1997年にホームページを開設した。山岸さんは「当初はカタログ的に考え、商品を並べただけだった。更新もほとんどしなかったのでさっぱり売れなかった」と笑う。昨年5月にホームページをリニューアル。約6000ある商品を厳種、100種類余りの竹細工や竹製品を並べた。また「顧客獲得と、何より竹についてうんちくを語れるから」とメールマガジンの発行も始めた。ホームページも毎週更新。今では月200万円程度を売り上げている。「従来の卸し中心の商いがネットで変化した。商品販売を通じてお客さま一人一人に潤いや安らぎを提供しているという喜びが強まった」という。

さらたにサイトを充実

その一方、顧客の声を商品開発に生かし始めたのも大きな変化、特色の一つだ。例えば、虎斑竹の名刺入れ。最初に「名刺入れが欲しい」の声で商品化。提案者に送ったところ、「入るのが25枚では少ない」と意見が返ってきた。で、二つ折りの50枚入る現在の商品が完成した。商品化されたものは数多い。「こちらが予期せぬ、すごい商品化のヒントがあったりするので、お客様の声を大事にしたい」と、熱っぽく話す。竹製品は今、安い中国製に押されている。だが、「伝統のワザを生かした日本ならではの心がある、本物の工芸品は廃れない」ときっぱり。店のサイトを充実して、お客様に満足してもらえる竹製品を開発していきたい、と燃えている。


(雑誌「情報プラットホーム 2003年1月号」より転載)

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