メルマガの寿命は一日足らず
「たけマガ」竹虎(株式会社山岸竹材店)
明治27年から続く歴史ある竹材専業メーカーの竹虎。同社が「竹のあるくらし」を提案するべく、竹炭、草履など竹製品のECサイトを立ち上げたのは1997年こと。現在ECは一事業として成り立っているが、2000年までの3年間で売れたのは、300円のレターセット1つだけだったという。「高知県須崎市の安和でしか生息しない虎斑竹を使用したオリジナリティのある商品なだけに、サイトを立ち上げれば商品が売れると考えていた」と、同社四代目山岸義浩氏は当時を振り返る。
その後、2001年3月より週2回程度の頻度でメールマガジン「たけマガ」の配信をスタート。続いて、5月にウェブサイトを一新したことを機に、売り上げが伸び始めた。さらに、ネットショップ運営支援塾を主催する江藤政親氏からノウハウを学び、「たけマガ」に活かしたところ、配信直後の売り上げが増加するようになったという。
現在の課題は、「たけマガ」のレスポンスを高めることである。当初は3日あったメルマガの寿命も、現代では、1日足らず。件名などに凝って読者の興味を引くなど読ませる工夫をしているが、山岸氏は「小手先のテクニックは通用しない。私の人となりが伝わる、気持ちのこもったメルマガは反応がいい。最近はセールス色が強いので、初心に帰らなければ」と語る。
山岸氏いわく、「今年は、もっともっと竹虎!」。
竹虎にしかできないことを一人でも多くの方に知っていただけるよう、今後はより一層、たけマガを情報発信ツールとして活用していく意向だ。
(雑誌「WEBで売るしかけ!」より転載)