竹の伐採時期となりました。時期的には問題ないのですが、まだまだ暑い日が続き、竹が水を上げているので、伐採はもう少し先にするつもりです。今年は以前からの懸案事項であった山道の本格的な整備に入ってもらっています。
この山は竹虎所有の虎竹の山なのですが、道からの上がり口がきつい上に荒れてしまって、運搬機が上がれずに倒してしまった場所なのですが、それ以降は怖くて上がるのを断念していた道です。運搬機が上がれないと、当然人力で虎竹を下ろしてこなければならず、効率も悪く、また人にも大変負担のかかる山でした。
思い切って、山を大きく切り取ってもらって勾配を緩くしてもらいました。切り取った土は新しい道の土台に積み上げてもらっています。所々に邪魔になって切り倒した竹を根ごと埋めています。これは四万十式とも呼ばれる表土ブロック積み工法で掘削した表土や根株を盛り土に入れることで、その中で根が伸びて盛った土が強くなるのだそうです。
運搬機も登りと下りで重心のバランスを変えられるように、前後に重りを載せる枠をつけてもらうように改良をお願いしています。これで運搬機の重心バランスも良くなり、以前は上がれなかった勾配の道も上がれるよう期待しています。
道や運搬機の改良によって、今よりは山の仕事は少しは楽になるかもしれません。しかし管理や伐採、運搬機までの運び出しなどは当然人の手でやらなくてはいけません。環境整備ができたので、これからは良い虎竹が取れるよう、しっかり管理をやっていかねばと、強く思った道作りとなりました。