高知県伝統的工芸品等デジタルパンフレット

土佐の手仕事図録.jpg
高知県の作った土佐の手仕事図録(高知県伝統的工芸品等デジタルパンフレット)に掲載していただきました。


高知県では「土佐打刃物」と「土佐和紙」が国の伝統的工芸品に指定されており、高知を代表する工芸品として有名ですが、その他に地域で受け継がれてきた全国に誇りうる伝統的特産品を「高知県伝統的特産品」として指定しており、その中に「虎班竹細工」も指定していただいています。


伝統的工芸品に指定されている竹細工といえば大分県の「別府竹細工」が有名ですが、そのほかに岡山県の「勝山竹細工」や奈良県の「高山茶筅」などがあります。私は大分県別府市にある大分県竹工芸訓練センターの「竹工芸科」で学んだ経緯があり、その経験が自分の竹細工の基となっています。


竹細工といっても、その土地に多く自生している竹を使って製作することが多く、いろいろな歴史があり、それぞれが違う特徴や技法を持っています。「虎斑竹細工」は日本で唯一、ここでしか取れない虎模様のついた虎斑竹を使って製作した竹細工のことで、技法というよりも虎斑竹という竹に光を当てていただいていることは大変嬉しいことだと感じています。


高知県には「虎斑竹細工」のほかにもたくさんの伝統工芸があり、高知ならではの技法や特徴をもっており、それが一堂にみられるのが土佐の手仕事図録となっています。またそれを製作しておられる職人さんの紹介動画もあり、職人さんのものつくりへの想いや製作風景など、大変興味深く、作る物こそ違いますが、ものつくりをしている者としては大変勉強になり、刺激となりました。


こんなに楽しく高知の魅力の一端を知れるデジタルパンフレットですが、実際のところ、あまり見られていないのが残念に思います。ぜひご覧いただき、商品は違っても、その商品ならではの手仕事のこだわりや想いを感じていただきたいと思います。そして竹虎の商品を手に取っていただいた時にも、虎斑竹のことや、職人のこだわりや想いに触れてもらえれば、もっともっと竹製品を好きになってもらえると思うのです。