黒竹の伐採が始まりました。

黒竹、竹林

竹の伐採の時期になりました。虎竹はもう少し寒くなってこないと色が乗らないので、黒竹から伐採することにしました。黒竹も気温が下がると色がついてくるように思っていますが、虎竹ほどではないような気がしています。伐採の時期が1月末までということもあり、それまでの短い伐採時期に集中して山に入るようになります。


黒竹も虎竹と同じように生えてきたときは緑色の普通の竹の色をしています。真ん中の緑の色の竹は今年の春生えたものでしょうか。生えた竹は3ヶ月ほどでこの大きさになり、これからだんだんと身が入り、色のつくものはだんだんと色をつけてきます。黒竹も虎竹ほどではないですが、、色のつく竹とあまりつかない竹があります。これも原因がはっきりしませんが、陽当たりが大きく影響しているように感じています。


この場所は上に道があり、そちらに集めた方が近いので上に竹を流しています。黒竹は虎竹に比べると大きさも小さく、長さも短いため比較的扱いは楽なほうだと感じます。こうして上に竹を引き上げる現場に行くと、2年前に虎竹を担いで山道を上がっている時に足を痛め、しばらく松葉杖をついていたことを思い出します。


こうして仕事する上で健康はもちろん大事ですが、現場作業でのケガに対する注意も大事だとつくづく思います。一緒に山に入る社員にはケガのないように、十分注意して作業するようにと伝えています。


これから頻繁に山に入りはじめ、山の手入れや竹の運び出しが始まります。竹虎の職人たちも体力的には一番しんどい時期に入ります。しかし、会社に来てもやることがなかったり、作っても作っても売れなかった時代に比べれば、やることは見えており、シンプルに動くしかありません。


この山に入り始めて数年が立ちますが、ここはいい竹は生えないなぁと思っていた場所に綺麗な竹が少し生え始めています。竹林といっても、陽当たりや風当りなど環境の違いはそれぞれで、それぞれの山で生えている竹の違いは感じます。自分たちのやったことで竹林が綺麗になったり、いい竹が生えてきたり、新しい竹が多く生えてきたりするのを見ることだけが、竹林に入るたったひとつの楽しみなのです。