日本唯一の虎斑竹の葉をお茶にするための竹の葉摘みが竹虎工場内で行われています。毎朝出勤すると、事務所のパソコンを立ち上げ、ブラインドを開けてから神棚に手を合わせます。そのあと竹虎工場を開けるために工場内に入るのですが、最近の工場内は空気が違います。
山に入った時や竹の伐採時に竹葉の香りは嗅ぎますし、自分にとってはそう珍しい香りではないのですが、伐り出されたばかりの虎竹葉がトラックいっぱいに積み込まれた工場内は虎竹葉の香りが充満しているのです。
晴れた日には事務所から工場に入った途端、工場の上部の光取りから注ぐ朝日の光に照らされた青々とした葉っぱの色と、その虎竹の葉の濃い香りに毎回なんともいえない気持ちよさと感動が味わえます。やはり竹は山に生えているときが一番きれいだと思うし、葉の香りも自然の香りに勝るものはないと感じます。
この香りを少しでもお茶にしてお伝えできればいいなと願うと共に、工場を開ける前の竹の葉の充満した香りが毎朝の楽しみになっているのです。