四つ目垣施工

四つ目垣,四ツ目垣,竹垣


四ツ目垣の施工に行ってきました。今回は病院のバルコニーのような場所に付けていた四ツ目垣が古くなったということで、お声をかけていただきました。以前ついていた物は白竹で作っていたようですが、今回は同じ仕様のものを虎竹で作らせてもらいました。


お客様の病院に見せてもらいに伺い、要望を聞き、いま付いている垣の作り方や仕様の確認、採寸をまず正確に取ります。それから今ついている垣の取り壊し方法や、新しく作ってきた垣の取り付け方法の検討とそれに必要な道具や材料をその場で決めます。


そして持ち運びの導線の確認とトラックの停車位置の確認をして、最後に現場の写真を撮って、現場での見積りは終わりです。その後見積書を作って、お客様に納得していただいてから製作にとりかかります。


庭に施工するのであれば柱を土に埋め込んで立てる方法で施工していきますが、ここでは手すり部分に固定していく形です。本当は手すりの柱の土台の上に四ツ目垣の柱を全部乗せていきたいのですが、土台の位置が一定ではなく、こういう形での施工となりました。


立てる位置がはっきりと出せない場合や、ちょっとした四ツ目垣であれば現場で作ったほうが正確にできるので、現場で作ることが多いのですが、今回は採寸だけしっかりとしておけば竹虎工場内で作っておいて持って行った方が早くて、病院内でお騒がせをする時間も短くなりますので、施工と言ってもほぼ取り付けという形です。


とはいえ、4mの長さの四ツ目垣をそのまま階段で2階にあげることは難しく、2mにばらしたもの2枚をバルコニーで4mに繋げてからの取り付けとしました。


今回は施工方法が簡単で、はっきりしていたので、現場取り付けは職人2人に任せました。製作も仕様の確認や、バランスの確認だけで、あとは任せていました。製品作りもそうですが、現場での挨拶やお客様対応も非常に勉強になります。いつかは現場確認から見積りまで、任せられるようになればいいなと思っています。

井戸蓋制作

井戸蓋,虎竹


150cm角の井戸蓋を製作しました。最初は白竹でのお問合せでしたが、白竹の取り扱いがないので虎竹に変更をしてもらいました。井戸のある家が少なくなっていることもあるでしょうし、このような井戸蓋を製作できるところもそんなに多くはないように思います。


HPで竹虎を見つけてくれて、このような注文をいただけることは本当にありがたいことだと感じています。いろいろなお問合せをいただくことは多いのですが、できるだけその要望には応えていける竹虎でありたいと思っています。


直径約5cm、長さ150cmの虎竹を150cmの長さに編んでみると想像した以上に大きく感じます。これくらいの大きさであれば、直径5cmくらいの大きさの竹でないと、少し薄く華奢な井戸蓋になっていたかもしれません。こういうバランスは非常に大事で、普段から竹を見ていないお客様にはわかりづらいことではないでしょうか。


もちろん好みやこだわりもあるので、お客様の意見も聞きながら、よく理解し、こちらのイメージや経験上でのお話もさせていただきながら、少しでもお客様のイメージに近づけることが必要です。


ただ竹を編んだだけの井戸蓋ですが、編み方や面取り、材料選定などには職人として当たり前の工夫や意味があります。ひとつひとつが自分を初め、職人の経験になり、次はさらにもっといい物ができるような物作りに繋げていきたいと思うのです。