えびら

えびら,竹ざる,平ざる


えびら作りが最盛期を迎えています。土用干しに使うことの多いえびらは毎年この時期になるとたくさんのご注文をいただくので、事前に準備をしてはいますが、どうしても足りなくなってくるのです。


この時期、梅雨の長い雨で一番気を遣うことはカビです。竹は吸湿性が高く、乾燥していても湿気を吸い、それでカビが生えることがよくあります。塗装をかければそういう心配も減りますが、やはり竹の素材ならではのそのままで使っていただきたいと思うのです。


そのためにもお客様に届いてからも、風通しのよいところに置いてもらったり、使わないときにもたまに見ていただいて、虫の害やカビがあれば早めに対処していただくとか、自然素材ならではの保管方法を知っていただきたいと思います。


そうやって大事に使っていただくと、長い間お使いいただけますし、愛着もわいてきて、使うことの楽しさも増えるのではないでしょうか。今年もたくさんのお客様のところにお届けしているえびらが、来年も再来年もずっとそのままで使っていただけるように、もっともっと竹という素材を知ってもらえたらと思うのです。