巻き竹とは孟宗竹で組んだ袖垣の枠部分に巻いて、孟宗竹を隠し、虎竹や白竹の枠に見えるようにするために巻く、割竹のことを言います。
今回、6mと11mの幅の光悦寺垣の枠を巻くために、7m近い長さの巻き竹を割ることになりました。6mの物は1本で、11mの物は途中で継ぎながら枠に巻きつけていきます。
まず直径7センチほどの竹を菊割りという道具で8等分に割り、そしてその1枚1枚を今度は竹割り包丁で4等分にしていきます。手で小さく4等分に割っていくほうが難しいように思えますが、こんなに長い竹を菊割りで均等に割っていくのは、同じくらい難しいことです。
竹割り包丁で割っていくのは、割りながら少しずつ修正をかけて、真っ直ぐに割っていくことができますが、菊割りという道具で割るのは割り幅が違ってきても、なかなか修正が効かないからです。ですから出来るだけ均等に竹に割れ目を入れ、できるだけ真っ直ぐに、均等に力をかけながら割っていくしかありません。
実際巻きつけた巻き竹を見てもなかなか気づかないかもしれませんが、綺麗な巻き竹を割るには、それなりの経験とテクニックが必要となってくるのです。