段違いすのこ

竹,編み方,網代網,桝網代編み


すのこの別誂えの注文をいただきました。玄関のシューズボックスへの導線に不便を感じており、黒竹すのこを置いてシューズボックスへ行きやすいようにと、玄関の幅いっぱいに別誂えで作れないかというお問い合せからのご注文となりました。


既成の奥行き40cm、幅90cmものを1つ置いて、もう1つ幅いっぱいになるように、玄関のサイズに合わせて作るというものです。お話を聞いていると玄関の廊下につながる靴を脱ぐ部分がほんの少し奥に出っ張った形状をしており、真っ直ぐではないことが分かりました。


同じ奥行きのものを並べると、その部分に隙間ができてしまうので、その出っ張った部分に合わせた黒竹すのこのご提案をさせていただきました。


また1枚物で、その部分だけ奥行きを広く作ることも可能ですし、同じ竹で1本で通すほうが綺麗には見えるのですが、それですと幅が大きくなりすぎて、掃除などの時に大変だということで2枚物で作ることをお勧めし、了承してもらってからの、製作となりました。


奥行きが変わると、それに合わせた桧の足からの製作となり、材料となる桧の手配や加工、塗装などで、時間もかかってしまい、多少の割り高にはなってしまいます。


それでも玄関の凹凸や幅にぴったりとあったサイズで製作し、お届けしたお客さまからは、大変気に入っていただき、作って良かったとの言葉を頂き、こちらも大変嬉しい別注すのこの製作となったのです。