桝網代編み

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久しぶりに網代編みを編みました。網代編みは竹細工を始めた頃から好きな編み方で、オーソドックスな長桝網代をはじめ、その編みヒゴの幅を変えながら編むだけで編み目が波模様に見える波網代、六角形の底になるクモの巣網代など、網代編みの籠ばかり作っていた時期がありました。


網代編みは基本的には3本すくって3本押さえるといった基本形があり、それを少し変化させたり、編み替えたりしながら思った形や模様にしていきます。編み方はワンパターンながらも、隙間の無いように編み、模様を綺麗に見せるために細いヒゴを使うことが多いため、ヒゴの本数がどうしても多くなる編み方でもあります。


またぴったりと編み目を詰めていくにはある程度のヒゴの薄さが要求されるため、0.05ミリ単位での精度でヒゴを取る必要があります。割り剥ぎの段階で出来るだけ薄く剥いでおき、銑と呼ばれる片刃の刃物のついた道具で、ヒゴの裏の厚みを取りながら厚みを揃えていきます。


今回は網代にしては少し幅の広い5ミリ幅のヒゴでしたので、厚みは0.45ミリのヒゴを取りました。あまりやらない桝網代編みという中心がはっきりしていて、周囲に向かって桝目が広がっていく編み方で編みました。


単純で正方形に編める編み方なので、何も考えずに編め、やりながら、やっぱり網代編みって好きだなと再確認した桝網代編みとなりました。