梅雨が明けました。梅雨の時期は、竹を扱う者として、いろんなことに気を使う時期です。一番気をつけていることはカビが生えないように管理することです。竹は自然素材ということもありますが、吸湿性が高いので、ジメジメと湿度の高い時期が続くときには、カビが生えないように梅雨の晴れ間に干したり、箱の中に蒸し込んだりしないように気をつけています。
塗装をかければそういう心配もいらないのですが、そこはやはり竹そのものの素材のよさを直に触れてもらいたいですし、竹が持つ柔らかさや暖かさなどのなんともいえない感触は、塗装をかけてしまうと失われることも多くあるものです。
このずらりと干してある青竹踏みも、プラスチック製もあるようなのですが、実際に踏んでみると足あたりが全く違うとの声をお客様からいただくことも多く、自然素材ならではの優しさや温もりが伝わることの嬉しさを感じています。
普段から竹に囲まれている自分たちの気づかない竹のよさ、魅力をお客様から教えられることは本当に多いです。また逆に、自分たちだからこそ気づいている竹の良さ、魅力をもっともっと伝えていき、竹のある暮らしをご提案できればと思うのです。