虎竹の身の厚み

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竹は丸く、中が空洞になっているため、しゃもじなどの平たい物や、お箸などのある程度厚みあるものを作る場合は大きいもので直径が15cm以上もあり、厚みのある孟宗竹が材料として使われることが多いです。


虎竹はハチクの一種ですので、孟宗竹のように大きくはならず、大きいものでも直径8cmほどの竹です。また竹の身の厚みも他の竹に比べると薄く、大きくて、身の厚みがあり、綺麗な色がついた虎竹は伐り出される虎竹の中でもほんの一部しかありません。


それでも虎竹は日本唯一の竹であり、その自然の美しい模様で作られたお箸などは、竹虎でも人気の商品の一つとなっており、材料となる、大きくて厚みのある竹の確保は、虎竹の入荷最盛期の今が一番大切な時期でもあるのです。


名人作 虎竹耳かきもそんな材料が必要なものの一つです。持ち手の厚さによって持ちやすさは大きく違ってきます。耳を掻くという大変デリケートな道具だけに、持ちやすさにこだわり、出来るだけ厚みのある材料だけを使って製作しています。


今年も少しでも多くのお箸や虎竹耳かきなどを製造できるようにと、一本一本選別された虎竹の中から、またさらに用途に合わせて細かく選別しています。そしてその虎竹を無駄にしないように、大事に製作に取り掛かるのです。