竹炭と言っても炭窯の種類や燃焼温度などで、固さや性質が変わり、700度以上で焼かれた竹炭は酸化物質とより結合しやすくなり、住宅の建材、床下の薬剤処理木材をはじめ、生活用品や家具、カーテンなどからも発生する揮発性の化学物質が要因とされるシックハウスに効果的とされています。
また400度くらいの比較的低温で焼かれた竹炭は、アンモニアのようなアルカリ性物質をよく吸着してくれ、湿気の多いときには、これを吸収し、乾燥してくると吸収した水分を放出して室内の湿度を調整する、調湿機能にも優れてるとされています。
竹虎でも高温で焼いた竹炭は固くて、不純物も少ないため飲料用やシックハウス用の竹炭として、低温で焼かれた炭は主に消臭や調湿用として使い分けています。その低温で焼かれた炭は炭窯から来た時は大きさもバラバラなので、大きさ別に選別して、バラ炭 やお達者クラブの竹炭とを分けています。
入社したての新入社員にしっかり竹虎の規格を覚えてもらい、真っ黒になりながら、製品として選別してもらっています。ただ竹炭を選別して重さを計り、袋詰めする作業ではなく、正確さは当然ながら、スピードを意識しながらやることが仕事を上達させ、いろんなことに気づけると思っています。
職人の仕事は同じことをしているようで、実は全く同じ仕事はありません。この仕事も一日中やっても一つ一つが全部違う竹炭で、彼の選別した竹炭がそのまま一つ一つ違うお客様のところに、製品として届けられます。真っ黒に汚れる仕事ですが、そんな意識を持ちながら、感謝して、喜んで、やりがいを持って取り組んで欲しいと思うのです。