竹皮男下駄や竹皮右近下駄などの竹皮草履を貼った下駄は下駄屋さんに作ってもらった桐下駄の台に、その大きさに合わせて編んだ竹皮草履を貼り付け、鼻緒をすげた商品です。竹皮を編んだ草履を貼っている分、一般的な下駄に比べて、クッション性もよく、また足の形に馴染んでいくために大変履きやすいとのお声を頂くことの多い下駄です。
竹皮を貼った下駄に鼻緒をすげるのですが、竹皮を編んだ草履部分は大きなきりを差し込んで編み目を広げてから鼻緒を差し込みますが、桐下駄の台に鼻緒を通す際に穴が小さくて鼻緒が通りにくい時にリーマーという道具を使って桐下駄の台の穴を広げています。
リーマとは、あらかじめドリルなどによってあけられた下穴を、要求される精度で所定の寸法、形状、そして良好な仕上げ面に加工するために用いられる切削工具と言われ、主に工業製品の仕上げ加工に使用されることが多いようです。
円錐形の金属に複数の切刃を持つ形状で、桐下駄の穴を広げるために回転させながら、少しだけ穴の大きさを広げるのです。あまり緩くなっても鼻緒が動いたり、緩んだりする恐れがあるので、広げすぎに注意しながら加工します。そして一足一足丁寧にすげてから、お客様のもとにお届けしているのです。