2016年の初荷がでました。

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毎年毎年暖冬と言われていますが、今年の冬も虎竹の里は正月らしくないほどの暖かさでした。虎竹は寒さが来ないとなぜか色つきが悪く、寒さを待っているほどですが、それでも新年早々に山からトラック一杯分の虎竹が下りてきました。


年末の12月20日につち入りし、1月3日までは竹の伐採ができません。竹が伐採できない間に切り倒した竹の枝を打ち、ある程度の大きさの束にして、山に盛り上げておいたものを、新年の仕事始めの朝にトラックに積み込んで、山から下してきたのです。


下してきた虎竹は一旦土場と呼ばれる広場に下されます。そしてこの虎竹を切り子さんが大きさや色付きによって選別し、振り分けながら広げていきます。その選別して振り分けた虎竹を、今度は自分が再度選別し直し、本数を数え、買い取ります。


虎竹が土場に広がるようなところは日本でここだけです。またその山から出た竹1本1本を選別しながら買い取るような竹屋もここにしかないと思います。すごくめんどうな、無駄なことをしているようですが、それが日本唯一の虎竹を扱う、竹虎だけの仕事なのです。