竹虎では今、クラウドファンディングという方法で資金を集め、虎竹の電気自動車を作るという企画が行われています。ずいぶん前に京都で竹の自動車が作られたのは知っていましたが、先日その自動車を見に行く機会があり、行ってきました。
京都の東洋竹工さんという会社が関係機関と共同で作ったというこの車はボディを竹で編みこんで作られておりました。前のライトまわりは輪弧編みで編まれ、全体は六つ目を主体にしたものにやちゃら編みで竹を差し込んで編まれています。
とはいえ、造形などの技術は素晴らしく、これをうちでやれるかと言えば、とてもとても難しいですし、今作るとなるとまだまだこれ以上の物を作って当たり前なので、そういう意味では課題やクリアすべき点がたくさんあります。
ベース車のデザインを見て、すごく直線的なイメージを抱いたので、編むというより、竹を並べるというようなイメージを、車のデザインを考えてくれているデザイナーさんにお伝えしました。それなら竹虎の職人たちが得意とする、竹を組むということに近いので、少しでも無理なく、竹虎の仕事としてやれるのではないかと考えたからです。
どんなデザインになるのかわかりませんし、どれだけのことができるのかもわかりません。いづれにせよ課題はたくさんある中で、もしやることになれば一人でやるしかないと思っていた製作を、竹虎の職人と一緒に考えてやれそうなデザインになりそうで、嬉しく、そして心強く思います。