竹は秋から冬にかけてが伐採の時期とされ、その時期に切った竹は虫が入りにくく、腐りにくいとされています。これはこの時期が竹が休んでいる時期で、水分も養分も一番少ない時期とされているからです。虎竹も同様で、1月までが伐採時期としています。
しかし1月いっぱいで竹が出てこなくなるということではありません。切り倒した虎竹の枝を払ったり、束にして山から下してくるのには大変な手間がかかり、時間もかかります。その竹がまだこの時期になっても出てくる理由なのです。
こうして山から下してきた虎竹を、大きさや色付きによって1本1本選別していく作業もそろそろ終わりに近づいてきました。次はこの竹を竹虎工場に持ち帰り、用途や規格ごとに分けて切断していきます。
切断された虎竹は、残った枝を打ち、油抜きや矯め作業をして、やっと綺麗な、美しい色の虎竹になっていきます。入荷が終わればこれからは、工場内で虎竹の製造作業が本格的になっていくのです。