プレナーという自動カンナをご存知でしょうか。これは木材の表面を削り、厚みを揃える、いわゆる分合わせをする機械です。竹屋に木材を削る仕事があるのかと思うかもしれませんが、虎竹縁台や黒竹すのこ、えびら(竹編み平かご)、袖垣など、竹を組んだり、枠を作ったりする場合には骨組みなどに木材を使うことが多くあります。
一般的に木材を購入するのにはホームセンターを思いつくのではないでしょうか。ホームセンターなどで売られている木材は綺麗に加工をしてあって、大変手軽に手に入れられ、使いやすいものだと思います。木材というのはあんな綺麗な材料としていつも売られていると思われている方も多いのではないでしょうか。
竹虎では木材は大工さんたちと同じように製材屋さんから買っています。四万十ひのきの丸棒などは近くの森林組合さんにお願いして作ってもらっています。
木材も竹と同じようにある程度の規格があり、たとえば1寸角や1寸5分角といった桧や米松の角材や5分や6分の厚みの杉板などが、原木の大きさや取り方などで作られています。ですから木材を使う場合には、使いたい大きさに一番近い規格のものを取ってくるか、欲しいサイズを注文して作ってもらうことになります。
しかし製材所の大きなノコギリでカットされた木材は多少のブレがあったり、表面がなめらかではなく、毛羽立ちなども多い材となります。その木材の大きさを綺麗に揃えたり、表面を綺麗に削るためにこの自動カンナ(プレナー)は大活躍をしているのです。
物によっては、その後にベルトサンダーでやすりがけをして、さらに表面を滑らかにする場合もあります。お客様が実際に手に取って使っていただく商品だからこそ、自然素材の色や匂いや風合いを残しつつ、見た目も綺麗に、持った感じも優しい感じになるようにといつも心がけているのです。