自動カンナ(プレナー)

自動カンナ(プレナー)


プレナーという自動カンナをご存知でしょうか。これは木材の表面を削り、厚みを揃える、いわゆる分合わせをする機械です。竹屋に木材を削る仕事があるのかと思うかもしれませんが、虎竹縁台や黒竹すのこ、えびら(竹編み平かご)、袖垣など、竹を組んだり、枠を作ったりする場合には骨組みなどに木材を使うことが多くあります。


一般的に木材を購入するのにはホームセンターを思いつくのではないでしょうか。ホームセンターなどで売られている木材は綺麗に加工をしてあって、大変手軽に手に入れられ、使いやすいものだと思います。木材というのはあんな綺麗な材料としていつも売られていると思われている方も多いのではないでしょうか。


竹虎では木材は大工さんたちと同じように製材屋さんから買っています。四万十ひのきの丸棒などは近くの森林組合さんにお願いして作ってもらっています。


木材も竹と同じようにある程度の規格があり、たとえば1寸角や1寸5分角といった桧や米松の角材や5分や6分の厚みの杉板などが、原木の大きさや取り方などで作られています。ですから木材を使う場合には、使いたい大きさに一番近い規格のものを取ってくるか、欲しいサイズを注文して作ってもらうことになります。


しかし製材所の大きなノコギリでカットされた木材は多少のブレがあったり、表面がなめらかではなく、毛羽立ちなども多い材となります。その木材の大きさを綺麗に揃えたり、表面を綺麗に削るためにこの自動カンナ(プレナー)は大活躍をしているのです。


物によっては、その後にベルトサンダーでやすりがけをして、さらに表面を滑らかにする場合もあります。お客様が実際に手に取って使っていただく商品だからこそ、自然素材の色や匂いや風合いを残しつつ、見た目も綺麗に、持った感じも優しい感じになるようにといつも心がけているのです。

竹炭の選別

竹炭の選別


竹炭にはいろいろな力があることで知られていますが、最もポピュラーで多く使われている使い道は、部屋などの空気の浄化と湿気を吸ったり吐いたりする、調湿という使い道ではないでしょうか。


部屋の調湿としてお客様に主にご愛用いただいているのは土窯づくりの竹炭(バラ)であったり、お達者クラブの竹炭(バラ)なのですが、この竹炭は昔ながらの土窯で400℃程度の比較的低温で焼かれた竹炭です


竹炭は、燃焼温度によって性質が変わります。比較的低温で焼いた竹炭は柔らかい性質で、崩れやすかったりしますが、アンモニアのようなアルカリ性物質をよく吸着してくれるという性質をもっており、トイレやペットの匂いをはじめ、お部屋の匂いを取るのには最適な竹炭です。


また湿気の多いときには、湿気を吸収し、乾燥してくると吸収した水分を放出して室内の湿度を調整するという、調湿機能にも優れています。


しかし昔ながらの炭焼きさん達が焼いてくれるこの竹炭は、性質こそ変わりありませんが、多少柔らかいゆえに大きさや形がバラバラです。商品として出す場合にはある程度大きさを揃えて、商品にバラツキのないようにしないといけません。

ある程度固く焼けて、形や大きさが大きめのものを土窯づくりの竹炭(バラ)として選別し、それ以外のものをお達者クラブの竹炭として選別しています。最初からきっちり選別されているわけではなく、職人が顔を真っ黒にしながら、すべての炭を一つ一つ選別しているのです。


置きやすさや量などの用途や予算にも合わせて、いろいろと選んでいただける竹炭となっているのです。

梅雨時の虎竹の山

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竹には伐採時期があって、竹の種類によって時期が多少の違いはありますが、秋から冬にかけてが伐採のシーズンです。この時期に山に行くことは、お客様が来られて、虎竹の山が見たいとおっしゃられてお連れするか、山から出た水が山道を削ってしまわないように、所々雨水の逃げ道を作りに行くくらいのものです。


ですから、あまり見る機会も多くはないのですが、この時期に山に入ると、このような虎竹の青々とした姿を見ることが出来るのです。


油抜きをして綺麗になった虎竹しか見たことのない人の中には、あんな綺麗なままの竹が山に立っていると勘違いされている方も中にいるようですが、虎竹が最初から色のついた竹として生えてきていると思っている方も多くいるようです。


同じ色のつく竹の黒竹もそうですが、最初はこのような青々とした竹で生えてきて、少しずつ色が落ち着き始め、色のつく竹は少しずつ虎模様が出始めてくるのです。


この竹も隣に立っている色付きの虎竹と根が繋がっているように思います。今は青々として柔らかい竹ですが、3~4年をかけて、ゆっくりと実が入って固くなり、そして色つきの虎竹に成長していくのです。