別注の黒竹玄関すのこです。通常は長さ90cm、奥行き40cm、高さ7.5cmなのですが、今回は長さと奥行きは同じで、高さを16cmにして欲しいというお客様のご要望でした。
黒竹すのこを置く理由には玄関の段差を少なくしたり、靴を履いたりするスペースが欲しかったり、黒竹をインテリアの一部として利用したりと、いろいろあるかと思います。そんな用途に合わせて作ったり、玄関のサイズや高さ、形状などに合わせて、別注で黒竹玄関すのこを作ることがよくあります。
黒竹玄関すのこは長さ40cm、高さ約5.5cmの四万十ひのきで作った足を3本並べ、それに黒竹をスクリュー釘で打ち付けています。この足はまとめて作っていますので、別注でもこの足をそのまま使える大きさのものですと、黒竹の長さを変えるだけで済みます。しかし高さや奥行きを変えるとなると、足から作る必要があり、時間を余分にいただくことになります。
この別注黒竹すのこの足の高さは約14cmですので、5寸幅(約15cm)のひのきの板をカットし、四面を綺麗に削り、裏にはガタつき防止用のアジャスターの入る穴を開けてから塗装を2回かけていきます。それに高さがあるので、使っている間に下の足がグラつかないように、補強も入れています。
ただ高さを高くしただけなのですが、別注品というのは、いろんな工程を経て、また職人の工夫も入れながら、満足していただけるようにと一つ一つ作っているのです。