男性が42歳、女性は33歳が大厄とされ、厄年のお祓いをすることが多いようです。厄年の厄払いは地域によって多少の違いはあるようですが、一般的には正月から節分にかけてのこの時期に行われることが多いようです。
男性の場合は社会的にも責任が重くなり、精神的・肉体的にも疲労などが多く、女性の場合は子育てあるいは主婦として非常に多忙な時期でもあり、不慮の事故やけが、病気なども起こりやすいとして災難が多く起こる悪い年回りと言われています。
しかし 本来、厄年を迎えることは、地域社会において一定の地位となることを意味し、地域の神事に多く関わるようになるため、心身を清浄に保ち、言動を慎むという意味合いもあったようで、お祝いとして考えられていたようです。厄年の「厄」は、神様にお仕えする神役の「役」であるといわれるのも、こうした理由だそうです。
厄入りをすると、厄除けのお祝いをすることがあります。多くの人に集まってもらい、厄を少しずつ持って帰ってもらうといった意味合いです。家を建てた時にお餅を投げるのはこの逆で、福をおすそ分けして、みんなに持って帰ってもらい、幸せを独り占めしないことで、禍を避けるのです。
厄除けのお祝いの際にこの竹の輪に紅白の布を巻いて、この輪を抜けてもらうことで、厄を抜けるということのようです。伝統文化がだんだんと忘れられたり、気にされない方が多くなってきましたが、この厄抜けは今も多くの方がやられているようです。
こういう昔ながらの伝統行事の中にもこうやって竹は使われています。普段は竹に関わりもなく、興味のない人が、こういう機会に竹の必要性を感じてくれるのは、なんだか嬉しい気持ちになるのです。