日本唯一虎竹の里も虎竹の伐採時期を迎え、切り子さんと呼ばれる竹を伐採する職人さんたちが、あちこちの山に入り始めました。竹は1本1本伐採されますが、ある程度の大きさの束に結束されて、トラックに積み込み、それを土場と呼ばれる広場で大きさや色によって選別し、広げていきます。
その広げた竹をまた束にして保管したり、トラックに積み込んで竹虎工場に運び込み、その竹の大きさや色つき、良し悪しなどによっていろんな用途に切り分けていきます。その際に竹を結束するのに使っているのがマイカ線です。かなり以前は竹を割ったものをヒモ状にして、それで束にしていた時期もあったようですが、今はこのマイカ線を使用しています。
マイカ線というのは主に農業用に使われているヒモで、ビニールハウスにビニールを張った後、風や雨でビニールがめくれてしまわない為に補強として使う線です。このマイカ線で風でフィルムが飛んだり、傷づいたりするのを防いでいるそうですが、結びやすく、ほどけにくいという特徴があるので結束にもうってつけなのです。
手袋をしているために滑りやすかったり、結びにくいヒモは扱いにくいのですが、このヒモはもつれにくく、少し長めに切っておくと、すごく結びやすいのです。工場内に取り込むと、いろいろな用途に合わせて短く切断していくために、またヒモが多く必要になってきます。今年もまた長いマイカ線を丁度の長さに切りそろえてカットする時期になってきました。