毎年、虎竹の伐採に入る頃のこの時期に虎竹の山の焼坂の整備が行われます。十数人いる焼坂の山主さんのスケジュールを聞いておいて、地区民運動会やお孫さんの運動会を外しながら日を決めています。今年は運動会が予定通り行われたので、予定通りの日に行うことができました。
今の山の価値は以前に比べるとずっと低くなったとよく耳にします。しかし山の価値は生えている木は当然ですが、道の整備にに大きく影響されるとも言われます。車の入れる道があるとなしでは価値が大きく違ってくるようです。
ずっと昔からこの焼坂の山主さんたちはこの山を大事に思い、自分たちで道を整備してきていたようです。ずっと世話人をされてきた方が亡くなって、しばらくして私が世話人をさせていただくようになったのは、ほんの十数年前です。それから毎年、焼坂の頂上まで約5キロの道を山主さんたちと草刈りをし、2年に1度は重機を入れて、雨が流れて悪くなった道の整備をしています。
そのおかげでほとんど入る人がいない山道を、2tトラックが入っていけるように維持ができているのです。こうして焼坂の山に入って行けて、虎竹を出せるということは当たり前ではなく、この虎竹の里の先人がずっとこの道を守ってきてくれたおかげです。
これからは竹虎がこの道を守っていくことが、この虎竹の里の先人への恩返しでもあり、役目であると、年々高齢になられていく山主さんたちとの整備を通じて、感じた一日でした。