ここ数年、この季節になると決まってご注文いただく白竹割竹です。この割竹を使って形を作り、紙を貼って神輿を作っているようです。こうして一枚一枚手作業で裏の節を鉈で削り取ってから、お届けするようにしています。この他にも竹を割って、厚みを揃え、お札を挟めるように先に割り込みを入れるという割竹も作らせていただいています。
この日本唯一虎斑竹の里の秋祭りでも、竹を持って練り歩き、ぶつけ合って、その場所を清めていく竹練りという踊りがあり、神祭には欠かせないものとして、ずっと続いています。家を建てる際の地鎮祭にも竹を四方に立てて、注連縄を張って祭場としたり、お正月には門松を飾るなど、竹はあらゆるところで使われています。
このように日本人の暮らしや神事に、竹は本当に密接に関わって、無くてはならないものとしてあることがよく分かります。ただ使って頂く、作るだけではなく、何故竹でなければいけないのか、その意味なども考えながら、伝えていきながら、竹と関わっていきたいと思います。