先日、虎竹の里にある安和小学校の5,6年生が、地域学習と称して竹虎の工場に見学に来てくれました。安和小学校も年々生徒数が減り、5,6年生も複式学級になっているようですが、何組かに手分けして地域のことを調べて回っているそうです。
こうやって子どもたちに実際見て、聞いて、感じてもらうことは大変有意義なことだと思っているので、こういう見学は大歓迎です。またこの子どもたちが学校で竹虎や日本唯一虎斑竹のことをどう発表してくれるのか、大変興味のあるところです。
以前、地域フォーラムで安和の良いところをみんなで挙げていくということがありました。海や山、自然や人の良さ、ビワや文旦、蜜柑などの果実の多さもあがっていましたが、そこに日本唯一の虎斑竹も出されていて、地域の方々に本当に認めていただいていてありがたいと感じたことでした。
そんな虎竹の里の子どもたちにもう一歩踏み込んで考える機会になればと、今年も秋に小学校で虎竹の花かご作り体験をしてもらう予定です。見て、聞いて、感じるだけでなく、実際に触れて体験することで、もっと多くの気づきが生まれ、思い出にもなってくれると思うからです。またその虎竹の花かごを持って帰って、お家の方に見てもらって、「これを編んだの!」とびっくりされたり、どんな話をするんだろうかと考えるだけで嬉しくなってしまうのです。
近い将来、この虎竹の里の安和地区を出てくかもしれない子どもたちが安和の事を思う時に、この虎竹や虎竹花かご作りのことなども、記憶の片隅にあって欲しいと思います。新しく出来た友だちに、すごい田舎だけど、日本唯一の虎斑竹が生育しているとっても素敵なとこだよって、言ってもらえたら嬉しいな~と思います。
地域を知って、良さを知って、時には問題もちゃんと認識して、関心を持って考えたり、好きになったり誇りを持てたりすることが、本当の意味の地域学習なんじゃないかと思います。