虎竹の竹馬

虎竹の竹馬


春の運動会シーズンになると、あちこちの学校や保育園から玉入れかごのご注文を多くいただきますが、近くの保育園から数は多くないですが、ちょこちょこ注文いただく物に虎竹の竹馬があります。


文字通り竹で出来た馬なのですが、最近ではプラスチック製の物も多く見られるようになりました。しかし、当然ながらこの虎竹の里では竹製の竹馬が使われています。それも日本唯一の虎竹製の竹馬です。


自分が子どもの時も竹馬に乗っていましたが、当然虎竹の竹馬でした。だから竹と言えば、こういう虎模様がついているものだと子どものころからずっと思っていました。違う色の竹や模様の無い竹があるのを知ったのは、ずっと後のことで虎竹は珍しい竹なんだと驚いたことを覚えています。


ここ虎竹の里の子どもたちにも、虎竹のことをを知って欲しくて、またここ安和はこんなに珍しい、不思議な、綺麗な竹がある素敵なとこだと気づいて欲しいと思っています。


2年に一回、地元の安和小学校5~6年生を対象にした、虎竹の花かご作り体験をやらせてもらっているのも、そういう気持ちがあるからです。虎竹を知らない全国の方々はもちろんですが、まず何年後かには進学や就職で他の地域に出て行くであろう子供たちに、この虎竹の里のことを、虎竹のことを誇りに思ってもらえるように、竹虎のできることはまだまだ沢山あるように思っています。