先日のブログで日本唯一の虎竹竹馬のことを書きましたが、春の運動会シーズンに保育園でよく使われるのが竹馬で、小学校でよく使っていただいているのが、この虎竹手ほうき用に使われる竹です。
この50cmほどの長さの虎竹をどうやって運動会で使うかとういうと、踊りに使われています。小学校の運動会に踊りはつきもので、年によってや踊りによっても違うのですが、この虎竹手ほうきを使って踊る踊りがあるのです。
この虎竹の里の安和小学校でも以前は、竹で組んだ足に大きい孟宗竹(もうそうだけ)を渡して、それを虎竹手ほうきで音楽に合わせてたたきながら踊る踊りをやっていました。子どもたちが大きくて長い孟宗竹に向かって並び、音楽に合わせて虎竹で孟宗竹をたたいてリズムを取る踊りを初めて見たときは、何とも言えない感動があったことを覚えています。
全校生徒30~40人の小さい学校ですが、その踊りを代々踊ってきた中高生も飛び入りで参加してくれて、みんなで踊っている姿にこの地域のまとまりを感じ、その中に虎竹があることに嬉しさでいっぱいになったことを覚えています。今では音楽も変わり、その踊りはやらなくなっていましたが、同じ市内の小学校さんの春の運動会で使っていただくことになりました。
よそ地域の小学校では普通の色のない竹が使われていると思うのですが、こうして地域の子供たちに使ってもらことで、少しでも日本唯一の虎竹や地域のことに興味を持ってもらえたら、またそのお手伝いができればこんなに嬉しいことはありません。