国産竹炭100%詰め込んだクッション

竹炭クッション、bamboo charcoal


竹炭枕をリビングでもご愛用いただいているお客様を知ってから、それなら少し大型のクッションタイプを作ったら良いのではないか?そう考えて作ったのが国産の高温竹炭を18リットルも詰め込んだ竹炭クッションだ。


竹炭クッション、bamboo charcoal


製造前にも色々と試作と試用を繰り返したが、販売開始した今でもお客様の声なども頂戴しながら規格は柔軟に変更したいと考えている。現在、販売中の竹炭まくらは竹炭が10リットルだから比較すると1.8倍の容量が入っている。


竹炭クッション


竹炭クッション


炭は昔から神社仏閣などにも多用されてきた。消臭や湿度調節の機能はもちろんだが、埋炭等でいわゆるイヤシロチと言われる澄んだ空気感があり、リラックス効果を感じられる方も多い。本能的に心地よいものを知っているのか室内のペットが竹炭枕から離れないと聞いた事もある。


孟宗竹


いずれにしても、竹林の心地よさは毎日通っても思うところ。そんな竹を皆様の身近に置いて生活に役立てていただくのに竹炭は最適だと思っている。




ところで、このYouTube動画をご覧になられたでしょうか?竹炭の調湿能力は、竹の専門家である自分達でもビックリ!ご存知ない方は、是非一度ご覧いただけると嬉しいです。



10年前から座ってみたかった蘇素任さんの竹ソファ

蘇素任さん竹ソファ、竹虎四代目(山岸義浩)


蘇素任さんの竹ソファを、国立台湾工芸研究センターで初めて拝見した時の衝撃は、10年経った今でも鮮明に覚えている。見慣れているはずの竹編みの球ではあるものの、それを繋げてソファにするだろうか?発想の自由さ、面白さに驚いて、竹の可能性はまだまだ広がっていくのだとワクワクした。


経年変色前竹ソファ


その時には作品として展示されているので座る事はおろか、触る事もできなかったけれど、磨き細工特有の竹肌が飴色になるほどの長い時間をかけて、遂に作家の方にもお会いする事かでき、ソファに座る願いも叶った。


10年後の竹ソファ


これだけ色合いが違ってくると、色違いのバリエーションのように勘違いされる方が多い。ところが、これは同じ作品である。元々、竹は経年変色していくのが楽しみなのだが、竹表皮を薄く剥いだ磨きの竹ヒゴを使っているので、更に色合いは深く、変化は早い。


蘇素任(SuJenSu)さん竹ソファ


蘇さんのご自宅に置かれている一人掛けの椅子も、惚れ惚れするような風合いになっていた。


竹ソファ


出会った10年前が蘇る(笑)。


蘇素任(SuJenSu)さん竹ソファ


蘇素任(SuJenSu)さん竹やたらイス


竹ソファと別に、室内にはヤタラ編みの座椅子も置かれている。


経年変色前のヤタラ椅子


この椅子にも初めての時には、一体誰がどんな事を思って製作されたのか?と不思議に気持ちになった。それまでも国内の展示会で、台湾の竹工芸は先進的なモノが多く興味を持って見ていたが決定的な作品のひとつだ。


蘇素任(SuJenSu)さん竹ヤタラ座椅子


竹ソファはリラックスして座るものではなく、インテリアの要素が強い。けれど、このヤタラ椅子は竹ヒゴの弾力があり座椅子とし使い心地もよく機能性は十分だ。


蘇素任(SuJenSu)さん竹灯り


更に、蘇さんのお部屋には竹ソファに使われた竹編みの球を組み合わせた竹灯りが設えられている。竹と光は良く似合うものだが、この照明は一段と良く出来ている、まるで浮雲がただよっているかのように感じられて雰囲気が素晴らしいのだ。





虎竹花籠、赤染亀甲水盤

虎竹花籠、赤染亀甲水盤


虎竹とは、独特の模様が特徴の竹であり、古くからその美しさを高く評価されている。江戸時代には土佐藩山内家への年貢として献上されていた記録も残る由緒ある竹でもある。この虎竹の里の自然環境で育まれた虎竹は、しなやかさと強さを兼ね備えているので、特性を活かし花籠などにも多用されてきた。


赤染亀甲水盤


赤染めは、虎竹の持つ自然な模様を際立たせるために選ばれた技法だ。深みのある赤は、見る人に温かさを感じさせ、花を生けることでさらにその美しさが引き立つ。色とりどりの花が映えるこの水盤は、どんな空間にも華やかさを加えてくれると思う。


赤染亀甲水盤


竹虎の願いは、この赤染亀甲水盤を通じて、皆様の生活に潤いを感じてもらう事だ。花を忘れてしまった生活をされていないだろうか?花を一輪でも生けることで心が和らぎ、日々の暮らしに彩りが加わる。季節の花を楽しみながら、自然の美しさを感じていただければと思う。


虎竹花籠、赤染亀甲水盤


老舗竹屋として、私たちは竹の魅力を伝え続けている。赤染亀甲水盤は、単なる花籠ではなく、心豊かな暮らしの一部として欲しい。あなたの生活空間に取り入れて頂くと自然の美しさと共に、ほんの少し潤いある日々を過ごしていただけたら嬉しい。





夏こそ七島藺渦巻円座

七島藺渦巻円座 65センチ


ボクが機嫌よく座っているのは、七島藺渦巻円座。65センチと大型の円座は何か特別感があって、とても座り心地がいい。抜群の耐久性を誇る七島藺(しちとうい)という、い草に比べて曲疲労強度、摩耗強度が5~6倍もあって、2倍以上の耐焦性がある事から柔道用の畳として使われてきた歴史のある素材なのだ。


とにかく、ふっくらとした渦巻が圧巻、似たような円座を見かけたら本当の大分県国東半島でのみ収穫される希少な七島藺かどうか?まず確認してもらいたい。そう言えば、先日アメリカで武道を習う生徒さんたちが、師匠の先生へのプレゼント用にお求めいただいたけれど、今頃先生は道場で愛用してくださっているだろうか。良い生徒さんをお持ちの先生です。





別注で製作しました高知県産黒竹テレビ台

黒竹テレビ台


虎竹縁台は、虎竹の里の自然と伝統の職人技が融合した逸品として40数年前から作り続けているロングセラーのひとつだ。先月の母の日には色々なギフトを贈られた方も多いと思うが、このようなお母様の笑顔を作らせて頂いている竹製品でもある。


「先日、虎竹縁台が届きました。箱を開けて感動してしまいました。写真で見たよりも素晴らしい出来で、艶、様子、そしてひんやりした手触り、座り心地の良さ、どれも素晴らしいの一言でしか表せません。年老いた母にプレゼントしたのですが、大変気に入ったようで、座っては顔がほころんでいます。母の笑顔を見て、自分も自然に笑顔が出てしまいます。本当にありがとうございました。またよろしくお願い致します。」


また、近年ではベランダやウッドデッキなど、お家庭での暮らしを楽しまれる方が多くなったような気がする。


「我が家の狭いベランダですが、ちょうどいい大きさ・雰囲気で満足しています。数年前より、殺風景だった我が家のベランダの改造に乗り出し、数々の草木と枕木、めだか鉢などで、癒しの空間を作り出しています。以前はキャンプ用のチェアーを置いていましたが、それが壊れ、どのようなものを置いたらいいのか悩んでいましたが、家内が竹虎さんのホームページを教えてくれ、早速購入しました。今ではすっかりベランダになじみ、これから暑くなる夏の夜にビールを飲むには、最高の場所となりそうです。」


黒竹テレビ台


このような縁台の技術を応用して、別注で製作した虎竹テレビ台。どのようなお部屋に置かれるのか分かりませんが、和風でも洋風でも現代の暮らしの中に、虎竹の独特の模様、黒竹の光沢、本物の竹が発する雰囲気は、きっと似合うはず。ご家族が集うリビングで自然と調和した生活を楽しむことができると確信している。




お陰様で虎竹縁台の製作動画は、YouTube動画で再生回数87万回を超えて皆様にご覧いただいています。ありがとうございます。



トイレを温かみのある和空間に変える竹籠とは?

虎竹トイレットペーパー籠


今回、沢山ご注文いただいた竹籠がある、日本人には馴染みある定番の六ツ目編みの小振りなサイズだが一体何に使うのかお分かりだろうか?実は、これが虎竹トイレットペーパー籠で、毎日誰もがお世話になっているトイレットペーパーを収納する籠なのだ。一個がぴったり収まる大きさで編んていて、通気性に優れた編み方、足も付いているため湿気を溜めにくく、常に清潔な状態で保つ事ができる。


虎竹ランドリーバスケット


竹は、エコフレンドリーな点も大きな魅力のひとつとして最近見直されており、六ツ目編みのランドリーバスケットなども人気となっている。同じ六ツ目編みの籠でも、今回の籠はサイズも小さく、ザックリした作りにして量産できるようにした。和の雰囲気はもちろん、環境への負荷が少ない竹素材という事で、ホテルや旅館では持続可能な取り組みとして取り入れられている所もある。特に海外のお客様に対して環境意識の高い姿勢をアピールする事もできるのではないだろうか。


虎竹トイレットペーパー籠


竹籠の最大の魅力のひとつは、どのようなインテリアスタイルにも調和し、和室にも洋室にも自然に溶け込むことだ。そして、竹の自然な色合いと質感が、特有の落ち着きと癒しをもたらしてくれる。シンプルながらも見た目の美しさと機能性を兼ね備えた籠が、竹の温もりを感じさせながら快適でエコロジカルな空間としてくれるのだ。





もうひとつの経年変色、竹やたら編みハイスツール

竹編みハイスツール


世界竹会議台湾の第二会場であった南投県草屯の国立台湾工芸研究所( National Taiwan Craft Research Institute)には、もうひとつ色合いが美しく進化した竹細工があった。ヤタラ編みでしっかりと編み込まれているのは椅子の座面だ、これも見覚えがある。確か、10年前は今とは見違えるような若々しい色合いだったはずだ。


やたら編み高椅子


間違いない、竹の先端を割り込んでヤタラ編みにして合体させた三本足のハイスツールなど、そうそうあるものではない。


竹編みハイスツール


磨いた竹ヒゴは、表皮の色目が均一になって美しい。


竹三本足高椅子


三本足の右下部分には竹割れが見える。10年前には既に割れが入っていたのに、その後広がる様子もないようだ。台湾には、秀逸な竹家具があるが、案外竹割れが少ないのは気候のせいだろうか?



10年の経年変色、竹玉編みソファ

経年変色の竹ソファ


先週閉幕した世界竹会議台湾は、日程により新竹の台湾新竹市の国立陽明交通大学(National Yang Ming Chiao Tung University)の第一会場で開催したあと、南投県草屯の国立台湾工芸研究所( National Taiwan Craft Research Institute)の第二会場に場所を移した。台湾の竹産業は竹材の豊富な南投県に多いようで、竹職人さんもこの辺りで活動されている印象だ、10年前にお伺いした時にも南投県の青竹竹芸文化園に連泊して、各所を見学させて頂いた。


経年変色の竹ソファ


そこで感銘を受けたのが、今回の会場ともなった国立台湾工芸研究所でご案内いただいた竹ソファだったのだ。球形にした竹編みは、日本では照明などに使うのでたまに製作する事もあるが、繋げてこのような家具として創作するのなど思いもよらなかったので本当に驚いた。


経年変色の竹ソファ


そもそも台湾の竹工芸の先進性が何故なのか?知りたいと思って訪台していたので、まさにその神髄に迫っているような感慨に胸躍ったことを今でも覚えている。


10年前の竹ソファ


さて、そこでどうしてもお話ししておかねばならない事がある。実は自分が以前に国立台湾工芸研究所を訪れたのは2014年、ちょうど10年前になる。その時には竹ソファは、このような色合いだった。


2014年の竹編み


「磨き」と言って竹表皮を薄く剥いだ竹ヒゴを使う竹細工の技法で、青竹の表皮をそのまま活かした竹編みとは又風合いの異なる仕上がりで人気があるのだが、一番大きく異なるのは、その経年変色だ。


古い竹籠


同じ籠でも、口巻に磨きの竹ヒゴ、本体編みに表皮の付いた竹ヒゴを使っていると、数十年経過した経年変色はご覧のように、これだけの違いがある。


2024年の竹編み


竹は長く使えば使うほど色艶が深まり、手に馴染んで一生の友となる存在だ。このような美しさを、これからも伝えていきたいし、多くの方に知ってもらいたい。ここに鎮座している竹ソファは革新的な創りでありながら、この古から続く竹細工の変わる事のない価値を伝えてくれているという点でも素晴らしいものだ。




竹編みのボールといえば、思い出す竹照明を動画にしています。同じ竹を使った、同じような竹細工に、国や地域は異なってもボクと同じような懐かしさや嬉しさを想う竹人がきっといると思っています。



竹炭の力を使う空気清浄機

空気清浄機「竹風」


何だか目の調子が良くない、鼻水も出る...今まで気づかなかったけれど、どうやらこれが花粉症というやつらしい。晴れた気持ちのよい朝は、出社してから決まって窓を全開にする、いくら寒くても必ず行う明徳中学からの習慣だ。しかし、実はこれがあまり宜しくないのかも知れない。


空気清浄機「竹風」


今朝の高知はシトシト雨が降っている、近づいてくる春の訪れを感じさせてくれるような暖かなさで助かる。そして、さらに助かるのは、目がまったくショボショボしない。そう言えば鼻水はどうした?快調だ(笑)。湿気が多いと花粉も飛ばないので症状が軽くなると聞いていたが、本当にその通りのようだ。


竹炭粒2.5キロのフィルターを内蔵した竹の空気清浄機「竹風」は、自分が竹林に行くたびに感じる清々しさをお届けしたいと製作したものだ。初号機から改良に改良を加えて、こだわり過ぎた二号機だがスイッチを「強」にしている。





虎竹やたら編み!高知競馬場特別室へ

虎竹やたらソファベンチ


高級旅館かと見まごうような室内だが、実はこれが来春にむけてリニューアルオープンされる高知競馬場の特別室だ。高知特産の虎竹で編んだやたらソファベンチが、堂々と二つ並んだ奥には同じく虎竹のやたら編みが壁面を飾っている。


高知競馬場特別室


実は高知競馬場は、どんどん進化されていて近年ではご家族連れや女性同士でも楽しく過ごせるような施設に変わっている。自分は、負け続けて全国的に話題となったハルウララ(古いか?)以来あまりお伺いする機会がなくて、久しぶりに行ってみて随分とイメージか違うので少し驚いた。


虎竹やたらソファベンチ納品


子供達も沢山来られているのは、遊園地のようなスペースがある事からも分かる。小さい頃に初めて馬を見て、何と大きい生き物だろうとビックリした事を思い出す、これで全速力で走る馬の姿なども見られるなれば一日中楽しく過ごせるのかも知れない。


高知競馬場特別室の虎竹やたら壁面


虎竹やたら編みの壁面も、工場で編まれていた時とは又随分と雰囲気が違って見える。木のフレームに入れられた様で、更に重厚感が増したようだ。後日、この前には観戦用の大型ディスプレイが置かれる予定だそうだ。




この虎竹やたら編みの壁面は、このようして編まれている。完成された壁だけではなくて、こうして細い一本の竹ヒゴの状態から工程をご覧いただくと、同じ編み込みが又違って見えてくると思う。


高知競馬場特別室の虎竹やたら壁面


虎竹やたらソファベンチの間には、県産材で作ったテーブルが置かれるとの事だった。ゆったりと飲食などもしながら、大きなモニターで競馬を観戦してくつろげるから最高だ。


高知競馬場特別室


細かい所にある、こだわりの馬のモチーフに、ここが競馬場だと改めて思い出す(笑)。


高知競馬場特別室の虎竹の間


30年ブログでもご紹介した、虎竹やたら編みの壁面がこの特別室に設えられた。虎竹やたらソファベンチ置いて、壁面も椅子も虎竹やたら編みという凄いお部屋になった。


高知競馬場


これだけの虎竹づくしのお部屋なのに、一日の使用料はそこまで高額な設定ではないそうだから嬉しい。高知競馬場は、個室や特別席もセンスよく刷新する事によって、より多くのお客様にお越しいただけるアミューズメントスポットになられようとしている。そんな注目の集まる場所に虎竹をお使いいただき感謝しています。