竹炭枕をリビングでもご愛用いただいているお客様を知ってから、それなら少し大型のクッションタイプを作ったら良いのではないか?そう考えて作ったのが国産の高温竹炭を18リットルも詰め込んだ竹炭クッションだ。
製造前にも色々と試作と試用を繰り返したが、販売開始した今でもお客様の声なども頂戴しながら規格は柔軟に変更したいと考えている。現在、販売中の竹炭まくらは竹炭が10リットルだから比較すると1.8倍の容量が入っている。
炭は昔から神社仏閣などにも多用されてきた。消臭や湿度調節の機能はもちろんだが、埋炭等でいわゆるイヤシロチと言われる澄んだ空気感があり、リラックス効果を感じられる方も多い。本能的に心地よいものを知っているのか室内のペットが竹炭枕から離れないと聞いた事もある。
いずれにしても、竹林の心地よさは毎日通っても思うところ。そんな竹を皆様の身近に置いて生活に役立てていただくのに竹炭は最適だと思っている。
ところで、このYouTube動画をご覧になられたでしょうか?竹炭の調湿能力は、竹の専門家である自分達でもビックリ!ご存知ない方は、是非一度ご覧いただけると嬉しいです。
ボクは高校一年生の時、周りから「ハゼ夫」と呼ばれて笑われていた。全寮制の中学、高校と6年間を過ごした明徳義塾は、高知でも陸の孤島と呼ばれた横波半島という所にあった。手つかずの山の中に、突然校舎ができた様な学校だったから、突然顔が赤く腫れあがった時には、てっきり近くの森にあるハゼの木にかぶれてしまったのだと思い込んでいた。
数日経てば良くなると思っていたけれど、まったく赤みがとれない。24時間ビッシリとスケジュールが詰まっている寮生活では、病院に行く機会も限られていて、高知市内の病院で診てもらったのは随分と後だったと思う。それから長く通う事になる、皮膚科の先生は一目見てすぐに塗薬を出してくれた。それが、魔法の薬ステロイドとの出会いだ。病院で薬を付けてもらって、あちこちの病院に立ち寄りながら生徒を乗せて明徳に帰り着く頃には、赤みがすっかり引いていて驚いた。
実はボクは、小さい頃からアトピー体質で、母が病院でいくら使ったか分からないという程、通院していた。全寮制の学校に入学して数年間は、症状がなかったのに急に再発したのだった。それから、長い長い皮膚病との闘いと言えば大袈裟だが、付き合いが再開する。
大学卒業後は、出張で2~3週間ホテルで生活せねばならない事が続いた。その時、風呂場に備え付けの石鹸が肌にピリピリ刺激があって使えない。そこで、アトピー体質で敏感肌の自分でも安心して使える石鹸が欲しい!そう思って作ったのが、現在発売以来40万個を売り上げている虎竹の里竹炭石鹸なのだ。
もう20数年になる、とにかく必死だった、全国の石鹸メーカーさんからサンプルを取り寄せて自分で試してみた。竹屋の仕事で、埃まみれ、強い日差しの中で汗まみれになる身体を、スッキリ洗い上げる事、それでいて肌にやさしく刺激がなく、洗った後にしっとりしている事。当時はクロネコヤマト便さんもあまり使わせてもらっていなかったが、まるで定期便でも届けるように毎日配達物が届く、呆れられるようになった頃に「これだっ!」と思ったのが地の塩社という会社だった。
竹と共に100年の知見のある、自分達ならではの石鹸ができると信じて吸着効果の高い竹炭にこだわった。健康な竹林の孟宗竹、昔ながらの土窯づくり、1000度の高温、熟練の技で焼き上げられる竹炭微粉末、メーカーの研究室にお伺いして、含有率もギリギリまで調節して完成した。石鹸素地、竹炭、水だけで作られた、ボクが毎日愛用する無添加石鹸を今回皆様に御試用いただきたくて、ミニ石鹸無料プレゼントを開催した所、即日予定数か無くなったとの事で、本日午前から改めて開始するので是非この機会にお試しください。
ちなみに、ボクは「どこの美容クリニックに行かれてますか?」と真剣に聞かれる事がある。都会では、男性の方も美顔などに気を使ってプチ美容というのか、美肌、アンチエイジングなどメンテナンスをされる方もいるようだ。ボクをご覧になられて、年齢の割に肌ツヤが綺麗だからと言われていたが、自分の場合は竹炭石鹸のみ。これだけで使い続けている。
竹の仕事では、いつも身に染みて感じている事ではあるが、日本の伝統文化は日常から遠く離れてしまって、次世代への継承が大きな課題になっている。そこで、特に若い皆さんが自国の文化に誇りを持ち、世界と交流できる環境を整えることが重要だと言う事で、持続可能な伝統文化の発展を目指す日本和文化振興プロジェクトが設立されている。
大きな活動のひとつに、アワードイベント「日本和文化グランプリ」の開催があり、次世代の職人、アーティストに光を当られているのだ。実は、この度日本和グランプリ2024にて、竹虎の空気清浄機「竹風」が見事に奨励賞を受賞させていただく事になった。
審査員には、昨日朝のニュース番組で拝見したばかりの、東京大学名誉教授・日本文学研究者のロバート キャンベル氏はじめ、高名な方が名前を連ねられている。中でも気になった方がおられて、それが能楽小鼓方大倉流十六世宗家の大倉源次郎氏だ。能楽に特別興味がある訳ではないものの、能楽と歴史の関わりを話をされているのを一度拝見した事があり、非常に興味深かったので強く印象に残り続けている方だ。
大倉源次郎氏の講評を読むと、「生活空間に『竹風』が訪れることで、そこにいる人々が目には見えない風の尊さと竹の存在に気づくきっかけになるのではないかと考えます。」とまさに、自分が製作にかけた思いがそのままに語られていて嬉しくなった。
竹炭には健康面、環境面、美容面などで様々な効能が言われていて注目されている。健康面では、デトックス効果で竹炭パウダーが広く使われるようになったり、消臭効果も知られてきた。わずか3ヶ月で親竹と同じ大きさに伸びる成長力の竹を原料するから環境の負荷が少なく、CO2の固定ができる。土壌改良に使うと保水性や通気性の改善にもなる。クレンジング、石鹸やシャンプーなど、美容関連には竹炭の吸着力が毛穴の汚れや皮脂を取り除くなど、様々な用途に期待が広がる。
伏せ竹炭窯の竹炭は主に室内の消臭、調湿剤として一番力を発揮する。
重たい鉄の蓋を開ければ、そんな竹炭がしっかり焼き上がっているのだ。
土窯で焼かれる竹炭(バラ)とは燃焼温度の違いで硬度や形状が違う。伏せ竹炭窯で焼かれた竹炭は、細かい粒状が多いので不織布などを利用する方法が良いと思っている。
竹資源があるのは何も竹林に限った事ではない、竹虎の工場内にも製品加工にできず活用されない竹が少なからずある。竹は、もともと竹根からはじまり、稈(幹の部分)、枝、葉まで全て活かしきる事のできる素材なのだ。そこで、使われていない端材について、もれなく竹炭にできる伏せ窯を作る事にした。
竹炭窯にも土窯や鉄窯、キルン窯や耐火レンガ窯など色々種類があるが、伏せ窯は炭焼きの原点のような一番古く原始的な窯で、世界中で同じ技法で炭が焼かれていると聞いた。
そう、ちょうどポーラス竹炭と同じような簡易的な焼き方だ。
余っている竹材はサイズも様々だが、形状や長さを気にする事なく焼いていけるのが良いところだ。
火の具合を見ながら焼き続けていると6~8時間くらいで竹炭がいっばいとなってくる。
放水して火を止めるのはポーラス竹炭と同じ。
ただし、伏せ窯の場合は、ここから鉄板で上を塞ぎ、継ぎ目を練った赤土で塞いで空気を遮断する。窯が冷えるまで数日置いてから出来上がりだ。
そもそも、どうして「ワンジャリ」と言うのか?疑問に思う方もおられるかも知れない。実は、竹虎の竹炭は枕は国産竹炭粒100%!そば殻を混ぜていたり、合成樹脂で作られた竹炭入りパイプビーズでもなく、天然素材の竹炭だけを二重の不織布に詰めて謹製させていただいている。だから、就寝時にまくらに頭をのせると「ジャリ...」寝返りをうっても「ジャリ...」と音がするのだ。
音がすると聞くと「ええっ!?寝る時に音がするなんて気になって熟睡できない」。もちろん、そんな方がおられて当然だ。ところが、「ジャリ...」と音がした次の瞬間には眠ってしまい、気がつけば朝。そんな寝つきのよい寝心地感だと、嬉しい感想を沢山頂戴している竹炭まくらでもあるのだ。そこで、「ジャリ」ひとつで快眠という「ワンジャリ」と命名して今回リニューアルした竹炭まくら、その寝心地は一度お試しになられるのが一番。只今9/25日まで無料プレゼント企画を開催しています。抽選で7名様に当たるので、是非このチャンスにご応募お待ちしています!
■9/25締切 特別プレゼント企画♪【ワケあり】ワンジャリ 快眠の消臭竹炭枕を7名様にプレゼント
いやいや、本当に今日も暑いです!カンカン照りの太陽と青空を見ていると梅雨だという事を忘れてしまいそうだ。けれど今年の梅雨明けは、まだ先だそうだからご自宅の湿気対策は、やはりしっかりやっていかねばならないようた。少しづつ皆様にも知っていただけるようになった、竹虎の調湿竹炭パックはリビングなどでもご愛用いただきたいから、竹炭の微粉末の出にくい不織布を選び、さらに念を入れて二枚重ねにして製造している。
竹炭は木炭に比べて湿度調節、消臭効果が高い事が言われているが、何より素晴らしいのは、竹の無尽蔵とも言える資源の活用になることだ。日本の孟宗竹林は、筍が輸入されてるようになってから急速に人の手が入らなくなり、放置竹林が全国各地に広がっている。
竹虎では孟宗竹を袖垣の芯に使ったり、伝統的な竹ざるに活用したりしているが、全体量からすると本当にごくわずかでしかない。
竹は、わずか1日で1メートル以上も成長する驚異のパワーを持っている。そして、そんな竹を使った竹炭の湿度調節効果は、皆様の想像をはるかに超えていると思う。
よかったら、下のYouTube動画をご覧ください。衝撃の実験結果にきっと驚かれる事だと思います。電気も必要ありません、余計な費用はかからず、置いておくだけ、湿気があれば吸い込み、乾燥すれば出す事を繰り返すので半永久的で経済的なところも竹らしい(笑)。
「泡もたたない、こんな水で、しかもこんな少しでほんとに汚れが落ちるの?」多くの方が半信半疑で、お使いになられる竹炭の洗い水。お使いいただくのは、アトピーであったり、敏感肌であったり、お肌の悩みや化学物質過敏症の方が多い。そんな皆様が、色々と洗剤を試された果てに、ようやく辿り着いたと言っていただける洗濯用洗剤なのだ。
何を隠そう自分も、小さい頃から皮膚科にどれくらいお金を使ったか分からない、そう母が言うほどアトピー体質で痒みには困っていたから、そのような皆様の気持ちは良く分かる。全寮制の明徳中学に入学してからは、自分で洗濯する事が日課だったから、すすぎが足りないと襟首や袖口など一発で肌荒れしてしまっていた。もし、同じようなスキントラブルの方がおられたら、一度竹炭の洗い水をご愛用いただく皆様の声をご覧ください。
それにしても、この真っ黒な竹炭からできた透明な水が、お洗濯ものを真っ白に洗い上げるのだから少し不思議な気もする。けれど、昔からカマドの灰をお洗濯に使っていた、おばあちゃんの知恵を応用しただけの洗剤なのだ。ただし、素材が継続利用可能な唯一の天然資源とも言われる竹というのが素晴らしい点だ。
汚れ落ちはバッチリ綺麗に落ちて、更に良い点がニオイがない事。梅雨時はお部屋に洗濯物を干される方も多いかと思うけれど、こんな時こそ部屋干しのニオイ解消にご使用いただくのはオススメだ。洗い上がりが明らかに、ふんわりとしている等というお客様のお声もあるので、お試しいただきたい。
最近、「フードロス」という言葉が広く知られるようになり、食品廃棄物削減への関心が高まっている。その一方で、ボク自身は食品よりも竹が生活の中心なので「バンブーロス」という新たな言葉を提案したいと考えて使っている。これは、竹林が有効に活用されずに朽ちて行く問題を指している。竹は物凄く成長が早く、持続可能な資源として注目されているが、その利用があまり進んでいない現状があるのだ。
バンブーロスには、自分達にとっては竹林の活用が進んでいないという以外に身近で毎日の課題がある。それが、数十年前までは出来ていたのに、竹が新素材に置き換わるようになってからは使い道のなくなってしまっている竹の端材だ。一本の竹を無駄なく使用出来る事が理想ではあるけれど、自然素材である竹を製品化する中でそれはなかなか難しい。更に、これには自分達ならではの事情もある。主に扱う虎竹は竹表皮の虎模様が美しいものは一級品として製品化されるものの、模様の少ない二級品は付加価値を付ける事ができず、ついつい余ってしまうのだ。
そんな、バンブーロスを減らし、竹材の有効活用を促進するために導入してようとしているのが「伏せ窯」という比較的安価で簡単に作れる竹炭窯だ。この窯は、特別な技術や高価な材料を必要としない。基本的な材料として、耐火煉瓦、コンクリートがあれば大丈夫だ。
まだまだ試行錯誤はあって、口で言うほど楽でも簡単でもない伏せ焼きだが、出来あがった竹炭は、土壌改良材、水質浄化剤、消臭剤など、さまざまな用途に利用する事できる。農業や家庭菜園などにおいても、土壌の水分保持能力を高め、微生物の活動を促進する効果がある。そして、竹炭の優れた吸着能力で室内の空気を清浄に保つ効果も期待できるので新しい商品化に繋がるかも知れないと思っている。
伏せ窯は、地面に穴を掘ってその中で炭化させる伝統的な炭窯だ。今回の伏せ焼きでの竹炭作りでは、竹材を次々に投げ込んで焼き上げてきたが、いよいよタイムリミットが迫ってきたので一旦投入を止めて炭化させていく工程に移る事にした。
伏せ焼きでは、大方の火が収まったところで水を使って火を消して温度を下げる。
この辺りのやり方は、以前拝見した事のあるポーラス竹炭と同じだ。竹炭は一度温度が下がったと思っていても、しばらくしたら盛り返して燃えて灰になってしまう事があるのでポーラス竹炭では大量の水を散布していた。
その点、伏せ窯の場合には気密性の高いスポンジを隙間なく並べておいて鉄板を窯の上にのせる。
さらに窯と鉄板の上蓋との接地面に土を盛り空気を遮断して密閉するのた。
後は窯の温度が下がるのを待つだけだ。
その時の条件にもよるけれど、竹炭(バラ)に準ずるような竹炭が焼き上がる。湿度調節や消臭効果の高い炭が、本来なら朽ちて行くしかない竹材から生まれるのだから言う事なしだ。