「奇跡のカメラマン」とは少し大袈裟かも知れないが、先週に東京から虎竹を取材にお越しになられたカメラマンの方は、何と7年来の竹虎ファンとおっしゃって下さった。実は店内で靴を脱がれた時に、五本指ソックスを履かれていたので、アレッと気になっていた。
しかし、まあ最近は五本指ソックスを愛用されているか方も多いからと思っていたら、いつも五本指×竹皮スリッパだと言われるので本当に嬉しくなった。それにしても、前々からのお客様であられた方が、偶然にもお仕事で来られるなんて初めての事だ。更に、この日一緒に来社いただいたライターの方が高知県出身の方だったので、驚きも喜びも倍増した(笑)。
今回は、ご自身が愛用されている竹皮スリッパの会社への取材との事で、現在使用中のものをご持参いただいていた。ひとつは修理できればとの事だったけれど、残念ながら修理はできかねる部分だった。
底のEVAスポンジがこんなに摺れるまでお履きいただき感謝しかない。輸入のものは時々見かける事もあるが、国産の竹皮スリッパは全国でもなくなっているから、何とか守り続けていかねばと思う。
好天に恵まれた当日、写真撮りいただくような日本の竹林から毎年生み出される竹皮は、殆どが有効活用される事なく朽ちている。竹皮は、筍から竹になるほんの短い時期にしか採取できず、その期間は毎日のように竹林に入らねばならない。竹伐採と同じように、竹林での仕事が大変なのだ。