奇跡のカメラマン

竹皮スリッパ


「奇跡のカメラマン」とは少し大袈裟かも知れないが、先週に東京から虎竹を取材にお越しになられたカメラマンの方は、何と7年来の竹虎ファンとおっしゃって下さった。実は店内で靴を脱がれた時に、五本指ソックスを履かれていたので、アレッと気になっていた。


五本指、竹皮スリッパ


しかし、まあ最近は五本指ソックスを愛用されているか方も多いからと思っていたら、いつも五本指×竹皮スリッパだと言われるので本当に嬉しくなった。それにしても、前々からのお客様であられた方が、偶然にもお仕事で来られるなんて初めての事だ。更に、この日一緒に来社いただいたライターの方が高知県出身の方だったので、驚きも喜びも倍増した(笑)。


五本指、竹皮スリッパ


今回は、ご自身が愛用されている竹皮スリッパの会社への取材との事で、現在使用中のものをご持参いただいていた。ひとつは修理できればとの事だったけれど、残念ながら修理はできかねる部分だった。


竹皮スリッパ底


底のEVAスポンジがこんなに摺れるまでお履きいただき感謝しかない。輸入のものは時々見かける事もあるが、国産の竹皮スリッパは全国でもなくなっているから、何とか守り続けていかねばと思う。


竹虎取材


好天に恵まれた当日、写真撮りいただくような日本の竹林から毎年生み出される竹皮は、殆どが有効活用される事なく朽ちている。竹皮は、筍から竹になるほんの短い時期にしか採取できず、その期間は毎日のように竹林に入らねばならない。竹伐採と同じように、竹林での仕事が大変なのだ。





国産竹皮草履のB級品

 
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現在、竹皮の採取や乾燥などの作業が長雨で遅れている事もあって欠品になっている国産竹皮草履です。十年前なら「国産」などという表記はしていませんでした、昔からご愛用いただく常連の皆様は国産の竹皮草履のことを良く分かってくださり安心していますが、初めての皆様の中には日本製の草履を価格でしか判断でないようです。なので「国産」とハッキリ明記して昔からの伝統の灯を少しでも守り続けていきたいという思いなのです。


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さて、そんな国産竹皮草履に実はB級品があるのです。手仕事する担い手ばかりか素材を集める職人さえも少なくなりつつある日本のモノ作り共通の課題かも知れませんが、手が若かったり竹皮素材や職人さんによってどうも一般の商品と同じにお譲りできない草履たちです。


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詳しくはページに掲載しておりますので是非ご覧いただきたいと思っていますけれど、このような質の落ちる竹皮草履も実際には少し目をつぶっていただくと良品と同じようにご愛用いただけるものがあります。せっかく竹皮職人が一生懸命に編んだものが皆様のお役にたつことなく朽ちていくのは忍びありません。


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このように手間のかかる国産竹皮草履です、その灯を少しでも繋げていけるようご理解いただけるお客様にだけお使いいただければと考えています。




伝統の国産竹皮草履作りを支えるモノ

 
竹皮草履


竹皮草履は鼻緒の雰囲気でかなり変わります、天然藍染めの生地を使ったものはキリリと引き締まってワンランクアップした上質感が漂っているのです。


淡竹竹皮


そんな竹皮草履の材料集めも今月いっぱいくらいでしょうか、雨ばかり続く季節にしか集めることのできない竹皮ですが孟宗竹、真竹は本体編み用として、また淡竹は前ツボ部分用にと、まさに日本最大有用竹の皮を集めて活用しています。


竹皮


長雨の晴れ間を見ては、このようにして集めてきた竹皮を天日干しします。一日干して風で飛ばされたものを集めて納屋に仕舞い、また翌日天気をうかがいながら乾燥させるという昔から変わらないリズムがここにはあるのです。


竹皮ぞうり製造


竹皮草履を編む工程をご覧になって竹皮の中にナイロンロープが使われていると心配される方がおられますが誤解です(笑)。仕上げの段階でナイロンロープは引き抜かれて中に芯材として残っているのは地元産の藁で作った藁縄だけです。


竹皮草履用稲わら


地元産の藁は近くの農家さんの田んぼの刈り入れ等を手伝って確保しています。思えば本当に自然の恵みから生まれたものだけで出来ている竹皮草履なのです。


稲打ち機械


大きな機械が鎮座しています。凄い迫力ですけれど、それもそのはず実はこれは稲藁打ち機械、竹皮草履職人達にとっては守護神のような存在です。意外と硬い藁を細工に使用する場合は、まず柔らかくする必要があって昔は竹皮草履に使う稲藁も石の上に置いて木槌で叩いていました。ところがこれが重労働で古老の職人には大変な仕事だったのです。「この機械が無かったら15年前に辞めていた」そう話す職人もいるほどの効果抜群の働き者。YouTube動画で最初に出てきますので激しい音に驚かれないようにしてください。




孟宗竹の筍が若竹になる

孟宗竹皮


孟宗竹の竹林に入ると今年生えた筍がまさに今、若竹になろうとしています。竹の成長にも随分と差があって、早く生える筍もあれば遅くに生える筍もあります。しかし、やはり早く出た長男は養分タップリですから伸びが良い、竹皮もツヤツヤであれよあれよと言う間に大きくなっていきます。


おっと長男か長女かはまだ分かりません、そもそも竹に男女があるのか?そう思われそうですが実は稈の一番下にある枝が一本だったら男、二本なら女竹と言われます(笑)これから竹になろうという時です、見分けられるのはもう少し先になりそうです。


筍


日本最大級の孟宗竹の成長する様はいつ見ても気持ちが良いもの、迫力があります。こうしてご覧いただくと周りの親竹たちが優しく見守っているようです、植物もこうして見ると人間や動物と同じだとつくづく感じます。


竹皮


さて、こうしてドンドンと成長してわずか3カ月で20数メートルの大きさになる孟宗竹です。その過程で筍だった時の外装とも言うべき竹皮を脱ぎ落していきます。


孟宗竹


青々とした若竹の上の方に付いている竹皮も近いうちにはがれ落ちます。今でも高級和牛の包装には使われている竹皮には抗菌作用があり様々な食材に使われたりオニギリ弁当などでも馴染みの方も多いかと思います。


竹皮オニギリ弁当


竹皮は乾燥させると少し硬めの使い心地ですけれど耐水性が高いので大胆に水につけていただいて結構です。そうすると驚くような柔らかさになり使いやすくなります。それでいて、ちょっとやそっとの事では破れたりしませんので昔から非常に重宝されてきた素材なのです。


孟宗竹


そんな竹皮も多くの安価な輸入品が入ってきて現在では国産の竹皮などほとんど見当たりません。


竹皮


竹皮草履を日本のフローリング履きとして30数年かけて育ててきたという自負と共に人一倍思い入れが強いのは、これだけのスグレモノの素材で毎年毎年いくらでも出来る国産竹皮が全く使われずに竹林で出番を心待ちしているからです。


国産竹皮草履


早くも6月となり梅雨入りした地方もあります、自分は一年中、家でも会社でも場合によっては外履きにも竹皮なのでジメジメするこの時期は竹皮草履なしでは暮らせません。初めての方でも素足の10倍気持ちの良い履き心地を知ったなら絶対に手放せなくなるはずです。




カムバック、竹皮草履職人

 
国産竹皮草履編み


80歳を過ぎた職人が又仕事がしたいと竹皮草履の現場に帰ってきました。以前のように手早く編むことはでませんが自分のペースでゆっくりと身体と相談しながらコツコツと丁寧に仕上げる手さばきは相変わらずです。


国産の竹皮はほとんどが有効活用される事なく竹林で朽ちていることを思えば本当に貴重な竹皮草履の製造。稲刈りの後に干した藁を縄にない竹皮を編み込むいつもの光景、竹は何を隠そうイネ科の植物なので相性の良いのは間違いないのです。




竹虎の竹皮草履は下駄やスリッパに加工する場合にも型にはめて形を整えるような製法ではありません、竹皮の履き心地を優先させて裏面の毛羽立ちを抑える程度にしています。


国産竹皮草履


だから特に下駄のように台の形が決まっているものに竹皮編みをあわせる場合には手編みの正確さが要求されるので竹皮職人の中でも熟練のごく一部の編み手しか作ることができないのです。


国産竹皮草履ならではの編み込み


竹皮の均等な編み込みは長年仕事をしてきた職人の証です。


竹皮下駄


何気なくご愛用いただく竹虎の竹皮下駄は、こうして桐材の台にピッタリの竹皮編みができる熟練職人の技があってこそなのです。


国産竹皮スリッパ製造、こんな手間な仕事を他に誰かしていますか?

国産竹皮スリッパ製造


工場で竹皮スリッパのEVAスポンジ底を削る音がしていると、ついつい引き寄せられるように足が向いてしまいます。竹虎の国産竹皮スリッパは全て手作りですが、何と底に張り付けるEVAスポンジまでも手削りなのです。こんな仕事をしている履物業者さんがいたら教えていただきたいです(笑)しかし、これも宿命、型押しに頼らず竹皮本来の履き心地にこだわり続けるために竹皮底も全て職人の手技で形を整えています。


一度でも竹皮に触れた事のある方なら既にここまでて凄い神技だと感じるはずです。それくらい竹皮草履を真っ直ぐに編み込んでいくことは難しい。型押しして竹皮の形を全て均一化すればEVA底の形も同じで良いので機械で型抜きして大量に安価に製造できるのです。しかし、手編み竹皮はそれができない、それをしない、だから履き心地が違うのです。


竹皮は海外からの輸入ばかりになってしまい地元の竹林で竹皮を集め、昔ながらの職人が編み込む竹皮草履など他には全く見当たりません。最近は海外の人件費も高くなって製品になった時に価格が反対に高額だったりするので、昔からの竹虎のお客様はそうでもありませんが初めての方の中には国産か中国製か分からない方も多いようです。そこで、わざわざ「国産」とつけるようにしています。


国産竹皮スリッパ製造


手削りの竹皮スリッパを知らない履物業者さんがご覧になって「打ち抜きだね」と言った時は嬉しかったです。それだけ綺麗な仕事をしている証だからです。あれから何年になるでしょうか?この竹皮スリッパを製作できるようになるには色々な試行錯誤がありました。


グラインダーで削る際には細かいホコリが出るので当時の工場内で加工作業できず屋外でやっているうちに暗くなり店舗横にあったコカコーラの自動販売の灯りで仕事していた事を懐かしく思い起こします。道行く人が怪訝な表情で首をかしげなら通り過ぎて行く、竹を何とか残したい、形にしたいともがいていた頃の事です。




竹虎の国産竹皮草履ご愛用の皆様へ

竹皮草履


梅雨前になってくると数十年来のお客様から初めての方まで竹皮草履へのお問い合わせが増えてきます。自分や社竹虎の社員は一年中愛用している者ものが多いので冬場の自然な温もりの履き心地も知っていますが、やはりジメジメした季節の足の爽快感は何とも言えません。


特に風呂上りなどフローリング履きに一度でも足を入れたなら最後、手放せなくなるのでまだ使ったことのない方はご用心くださいと申し上げています。何故なら、せっかく購入されている今までのスリッパは二度と履けなくなります(笑)。


国産竹皮草履


日本中いたる所にある竹の利用が少なくなり問題にもなる中、竹を伐採している竹林であっても竹皮はほとんど使われていません。食品包材としての竹皮は、抗菌性があり耐水性も高い本当に優れた自然素材です。しかし昨年のような水害があれば、防災目的も兼ねた竹林で集めていた竹皮の生産は極端に落ちてしまうので竹虎でも昨年からずっと竹皮弁当は品切れ状態が続いています。もともと安定供給という意味では国産ではとてもまかないきれませんし、現在流通しているほとんどは輸入品となっているのは仕方ないことです。


竹皮草履は、昔ながらの国産を何とかこの規模で守り続けて来られました。ご愛顧いただく皆様のお陰といつも感謝しており、最後の日本製としてやれる所までとことんこだわり抜くつもりでいます。


鼻緒を足の指ではさむ部分を前ツボと言います。この前ツボ部分までの草履先端部分とそれから後ろまでの竹皮の色合いにお気づきでしょうか?これは竹皮の種類を変えているのです、色の薄い部分は淡竹(ハチク)、色の濃い竹皮は真竹もしくは孟宗竹です。虎竹が淡竹の仲間という事もありますし、素材の都合や職人にもよるのですが出来るだけこの伝統の編み方を続けてきました。どうして前ツボ部分まで淡竹を使うのか?編みはじめがしやすいから等諸説あるものの確かなことは分かりません。一体いつからか?誰が考案したのか?代々先人達がやってきた事を受け継ぎ続く伝統の技には、こういう事も少なくないのです。


竹皮草履子供用


子供用の竹皮草履にも多くの皆様からお声をいただいておりましてありがとうございます。小さい草履はより熟練した手技が必要で以前あったようなレベルのものを編むことができていませんが今年こそは、たとえ少量であっても作れないかと検討しています。


いつも竹皮草履へのご感想で皆様に力を頂戴しています。もっと沢山の笑顔が作れる夏にしたいと思っています。




続々・国産竹皮草履の秋

国産竹皮スリッパ


国産竹皮鼻緒の草履とは鼻緒部分を裏返した竹皮で巻いて作ったものですが木綿生地の草履と違い独特の渋い雰囲気が好きでよく履いていました。今ではあまり製造していないものの、やはり好きで持っているのはEVAスポンジ底を貼り付けて外履き用にした竹皮スリッパ。


国産竹皮底編み


元々室内履きとして製造していた竹皮草履を外でも履けるようにスポンジ底を付けるようになったのですが、お客様の要望で靴下を履いたまま使えるベルト式のタイプが出来ました。これにはダイガクと呼ぶ桐下駄の台に貼りつけていた竹皮編みを転用しましたが他の竹皮編みと違って機械で型押ししていないのが最大の特徴です。


型押ししない事によって足裏に心地よい刺激と竹皮編み本来の履き心地が味わえる反面、手編みだけで形を整えなればならず製造が難しく熟練職人の中でも一握りの職人しか編めないのです。


日本製竹皮下駄鼻緒スリッパ


下駄鼻緒を付けたスリッパも腕の良い職人だけの仕事です、底を張って一足づつグラインダーで削り出していきますので歪みがあると美しい仕上がりになりません。


日本製竹皮草履


しかし、竹皮草履の真骨頂はやはり室内履きです。海外からの類似品も沢山あるようですが本物の竹皮草履を守り続けたいと思うのは、自分自身が昔からの一番ファンだからです。世界一の室内履きとずっと思っています。


国産竹皮草履へのお客様の声




続・国産竹皮草履の秋

日本製竹皮草履職人


国産竹皮草履は一枚の竹皮を細く短冊状に裂きながら編み込んでいきます。数年間にわたって硬くカラカラに乾燥させた竹皮は水気を含ませて戻していくと、まるで薄い革のような柔軟性が出てきます。


国産竹皮草履製造


編み込みの最終段階になった国産竹皮草履をご覧いただいても、しっかりと藁縄が入っているのがご確認いただけるかと思います。製造途中にはナイロンロープに藁縄を継いで使いますので、この部分を見たお客様から「自然素材だけで出来ていないのではないですか?」


国産竹皮草履職人


そんなご質問いただいた事もありましたが、ご安心ください。竹皮草履は、もちろん地元の竹皮と、近くの田んぼの稲藁だけで製造されています、ナイロンロープは藁縄のリード線の役割をしているたけで最終的には全て引き抜かれます。


竹皮草履製造


今回は秋の稲刈りの収穫と竹皮草履にスポットを当ててお話しさせてもらっています。こうして職人の使うゴミ箱を見ても竹皮の端材の他に藁材が意外と多く、沢山使われていることが良く分かるのです。


稲わら束


藁といえば昔から竹と同じように日本人には身近で衣食住いろいろな所で活用されてきた素晴らしい素材です。雨合羽の役割をした蓑や、帽子などもありましたし藁ぶき屋根、畳など挙げていると色々ありそうです。竹皮草履と同じ作り方で藁だけで編まれた藁草履もありました、竹皮草履との大きな違いは藁クズが多くでてしまうので室内履きとしては使いづらい事、そして耐久性では竹皮に劣ってしまいます。


昔の小学校


父の時代には小学校への通学は鼻緒の履物が一般的でした。上履きも草履ばかりだったそうですが、竹皮と藁の草履では丈夫さが全く違うので値段も高く、竹皮草履は裕福な家庭の子供しか履いていなかったと言います。


日本製竹皮ぞうり


国産竹皮草履の前ツボ部分の留めに藁が使われています。決して堅牢で何年も耐久性があるという事ではありません、しかし盛り上がって歩きづらそうに見えても人の体重にあわせて沈み込み快適な履き心地となるのは自然素材ならではだといつも感じます。




国産竹皮草履の秋

稲わら運搬


収穫の秋、実りの秋、暑さもゆるんで心地よい風の吹いてくる季節は多くの楽しみもあり、何かと忙しい時期でもあるのです。竹皮草履がいかに大自然からの贈り物であるかと言うことを改めて感じるのも稲刈りの頃の事。


竹皮


筍が竹になる初夏、竹林に毎日のように通って集めてきたのは竹皮。しっかり乾燥させて綺麗に束ねられて今は倉庫で一眠り、だいたい3年くらいこのままに保管された竹皮が草履に編むのに最適な素材となっているのです。


淡竹、真竹の竹皮


ちなみに、むかって右側の竹皮は淡竹(はちく)の竹皮、斑点模様がないのが特徴です。左は真竹の竹皮、あと男性用の草履などは孟宗竹の厚みのある竹皮を使うなど3種類の竹皮をそれぞれ上手く活用して編んでゆくのが伝統の技。


竹皮草履職人


竹皮草履の材料として竹皮が必要なのは当然分かるけど、稲刈りと何の関係があるの?そんな疑問を感じるかと思いますが実は竹皮草履には竹皮と同じくらい稲わらが必要なのです。草履の芯の部分入っているのが全てワラ縄です、鼻緒の芯として内側に入っているのもそうですし、鼻緒を留めている前ツボ部分にも藁が使われます。


竹皮草履三俣


竹皮はその時にしか手に入れられない天然素材ですが、稲わらも秋の刈り入れ時にしかない逸品素材。田んぼ仕事を手伝って分けてもらった稲わらを手際よく藁縄にして編んでゆきます。ただし、稲わらがそのまま使えるかと言うとそうではなく、こうして天日で干して乾かしたものを一束づつ丁寧に選別せねばなりません。


稲わら選別


一年でも本当にこの時期だけの天気に恵まれた日の風物詩です。秋空の下一年分の稲わらを1週間から2週間も毎日毎日選り分けます。


竹皮草履用稲わら保管


竹皮は3年くらい寝かしたものが編みやすいのですが、稲わらも今年刈り入れた藁は使いづらく、やはり3年程度置いておいたものが扱いやすいのです。