竹炭を飾って、持続可能な虎竹の里の応援団になりませんか?

飾り竹炭


飾り竹炭」という言葉を使いはじめたのは、もうかれこれ20数年前の事だと思う。消臭力をはじめとした機能性だけでなく、インテリア性のある最高級竹炭をディスプレイに使うご提案をさせてもらったものだった。そもそも、竹炭を丸い形のまま焼き上げる窯は、ほとんどなく、特に竹虎のような美しい銀色の輝きと独特の風合いで、高い評価を受けている竹炭は皆無と言っていい。


最高級飾り竹炭


さて、その飾り竹炭の原材料について少しお話ししてみたい。虎斑竹は、高知県の虎竹の里でのみ育つ希少な竹で、その独特の虎模様が特徴だと、いつも皆様にご説明させて頂いている。しかし、すべての竹が鮮やかな模様を持つわけではなく、色づきの薄い「白」と呼ばれる竹も存在する。この竹は、かつて土壁の内側にいれる小舞竹や箒の柄などに利用されていたが、近年の需要減少や輸入品の増加により、その活用方法が少なくなっていた。


そこで、「白」を有効活用し、飾り竹炭として生まれ変わらせる取り組みを行っているのだ。昔ながらの土窯の高温で二週間と言う長い時間をかけて、じっくりと焼き上げられた竹炭は、表面が滑らかで銀色の光沢を放っている。多くの方があまり見た事のない独特の在感だと思う。


インテリア竹炭


飾り竹炭への活用は、虎竹の竹林を守るためにも重要である。色づきの良くない竹を間引くことで、竹林全体の健康を維持し、美しい虎斑竹の育成を促進するからだ。しかし、間引いた「白」を活用しなければ、竹資源の無駄使いとなり、竹林管理を長く続けていく事は極めて難しくなる。皆様にご愛用頂くインテリアの飾り竹炭の製造は、ボクがバンブーロスと呼ぶ、竹資源の無駄を無くし、竹林の健全な循環を支える重要な役割を果たしているのだ。


飾り竹炭


自分達は、虎斑竹の製造をこれからの100年も続け、日本の伝統文化を守り続けるという「虎斑竹100年計画」を掲げている。この計画の一環として、竹資源の有効活用や竹林の保全に努めており、飾り竹炭の製造もその取り組みの中で考えられた一部だ。


最高級丸竹炭


飾り竹炭の使い方は多彩で、和風・洋風を問わず、さまざまな空間に調和する。竹虎でセット販売している太い孟宗竹のハツリ竹筒に入れて飾るだけで、お部屋の雰囲気が一段と引き立つ。また、花籠や生け花と組み合わせることで、植物の美しさを際立たせるとともに、竹炭の持つ水質改善効果で花を長持ちさせることが期待できるのだから一石二鳥ではないだろうか。さらに、割れた竹炭は細かく砕いて鉢植えや家庭菜園の土壌改良材としても活用いただける。


このように、飾り竹炭は美しいインテリアとしてだけでなく、環境改善や植物の育成など、多方面での効果を持つ優れたアイテムである。自然素材の魅力を日常生活に取り入れるとともに、虎竹の竹林を守り、持続可能な竹の世界を目指す竹虎の応援団に入団いただきたいと切に願っている(笑)。



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