虎竹の里では、野菜や果物を近所からいただく事も多い。先日も丸々と大きく太った大根を頂戴した(笑)、冬の寒さが深まるこの時期、大根がますます美味しくなる。煮ても焼いても美味しいので大好きだ。しかし、何と言ってもやはり欠かせないのが「大根おろし」だと思う。シャキシャキとした食感とほどよい辛みが、焼き魚や鍋料理を一層引き立てる。しかし、一般的なおろし金ではどうしても細かくなりすぎ、水分が出てしまうことがある。そこで大活躍しているのが竹製の「鬼おろし」だ。
竹製鬼おろしの最大の特徴は、粗めにおろせる点である。竹は縦に繊維が沢山通っていて非常に硬質だが、その竹歯が鋭く立っており、大根を力強くすりおろしても適度な食感を残すことができる。一般的な金属製のおろし金とは異なり、大根の繊維をつぶしすぎず、ふんわりとした仕上がりになるのが魅力だ。さらに、竹は水切れがよく、使い終わった後の手入れもしやすい。
寒い冬には、おでんや鍋料理にたっぷりの鬼おろし大根を添えて、さっぱりと楽しむのもおすすめ。鬼おろしで作る大根おろしは、余分な水分が出にくいため、味が濃く、料理との相性も抜群なのだ。また、消化を助ける酵素も豊富に含まれており、食後の胃にも優しい。
他の竹製鬼おろしとの違いは、この平たい持ち手、しっかりと握れるように作られている。すりおろす際の安定感があり、力を入れやすいので、女性の方でも使いやすい。昔ながらの竹の道具は、手作業の温かみと実用性を兼ね備えている。ぜひ、竹製鬼おろしを使って、この冬の食卓をより豊かに美味しくしてください。
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