新年が始まった、今年も恒例となっいる虎竹の里ウォーキングで焼坂の山に向かって歩き出す。待てよ、今朝も何て穏やかで気持ちのよい青空だろうか。こうして新春の峠越えをするようになってから、お正月にはいつも晴れ渡った青空が広がり、清々しい気持ちにさせてくれる。本当に、高知の自然に感謝だ。
朝の光が差し込んでいるこの特別な竹林は、先人たちが守り続けてきた伝統と思いを感じさせてくれる特別な場所であり、キリリと気持ちが引き締まりながらも、妙に温かく、心をリフレッシュさせてくれる。虎竹の里には四季折々の美しさがあるけれど、初春の静けさと澄み切った空気感は本当に格別なのだ。
ひんやりとした風と山の香り、ウグイスの声にまじってキツツキがリズミカルな音をたてている。ドラムを叩いているようだと思って調べてみたら、本当にドラミングと言うらしい(笑)。道の脇には、年末まで忙しく働いていた虎竹運搬機が休んでいた。
少し竹林の小道に入って、竹の葉が風に揺れる音や足元の柔らかい土の感触を楽しんでみる。これが、この地域でしか成育しない虎竹を生み出す大地なのだ。伐採され山出しを待つ竹の色合いはどうだろうか?これは、いい色合いの虎竹!製竹されてからが楽しみだ。
虎竹の里を歩く時間は、年初に自分自身や自然、そして何よりも先人と向き合う大切な時間だ。今年で131年目となる竹虎は、どうだろうか?ハラハラしながら見守ってくれているのではないか。竹の成長に比べて、自分はどうか?
先に進んでいると、虎竹のトンネルの向こうから太陽の光が差し込み祝福されてる気になる。こんな竹たちと、今年も一緒に歩んでいきたい、そして多くの方にもこの竹や竹文化の素晴らしさをお伝えしたい。
何度来ても、虎竹の里は訪れるたびに新しい発見を与えてくれて、前を向く力を授けてくれる。こんな場所があるなんて、きっと当たり前ではない、今年はしみじみそう思いました。
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