坂本龍馬、中岡慎太郎、武知半平太という土佐の偉人の像がたつのは高知駅前の、こうち旅広場。週末には楽しいイベントが開催されて旅行客の方にも好評の高知観光の玄関口だ。さて、ここで初めて開催されたテレビ高知の番組「キテレツが咲く」と高知青年会議所がコラボレーションしたキテレツ文化祭に竹虎も参加させてもらっていた。
土曜日の早朝、寒空の下、誰もいない虎竹の里の工場からスタート。先の世界竹会議台湾での走行のために、バッテリーを積み替えたばかりとは言え、この気温の低さ(温度が低いとバッテリーの減りが早い)と久しぶりの長距離単独走に緊張していた。
この日の走行動画がないので、何かないかとYouTube動画を探していたら、あった!チャレンジラン横浜で、1000キロの道のりを11日間かけて走った末にたどり着いた世田谷ベースでの所ジョージさんの激励動画。東京まで走った事を思えば、高知駅までなんて、どうという事はない(笑)。
ところが、やはり予想どおり満タンにしていた電気が高知市内に入ると心もとなくなってきた。そう言えば、いつだったか同じルートで走ってきて途中のジーパン屋さんで充電させてもらった事を思い出した。こうなれば、どこか途中で停まれば民家でも何でもお願いして少し電気をお借りしよう...。
電源など全く見当たらない箱根峠や高知から松山の間の三坂峠ではないのだ。自分に言い聞かせながら、ギリギリ最後の一目盛りになって、会場のこうち旅広場に到着!
初めての開催なので、どんな催しなのかと思っていたキテレツ文化祭は、FUJIWARAのお二人や、僕が見たかった青空の西森杏弥さんはじめ、デハラユキノリ、安藤桃子さん、柴田恵介さんら番組のレギュラーの方も参加されて大盛況。
竹トラッカーも、お子様に気に入ってもらえたり、海外からの観光の方に写真に収めていただいたりと、ハラハラしながら乗って来たかいがある人気ぶりで安心した。
さて、ところで今回の走行の途中で、ひとりの女性にお声をかけてもらった。
仁淀川大橋のたもとにある老舗レストラン「ブリッジ」の方だった。実は、このレストランには、思い出がある。全寮制だった明徳中学生の時、事情があり母と二人で自宅まで帰った事があった。明徳には車がなければ、バスと小さな渡船を乗り継がねばならない、寒い日に母は一人で迎えに来てくれた。そして、同じように小舟とバスを乗り継いで帰るのだけれど、船着き場からのバスでは直接自宅には帰れない。いちど、土佐市で乗り換えるのだが、そのバス停前にブリッジはあった。
待ち時間にエビフライ定食を食べた、打ちひしがれていたボクは、味も全く覚えていない。あれから一度も入った事のないブリッジは、残念ながら今年閉店されてしたまったそうだが、ご主人と二人三脚で接客されていた奥様と言葉を交す事ができて、あの夜の遅い夕食を昨日の事のように思い出した。50年近く前の事だから、人生の道中も面白い。
この日の様子は、テレビ高知「キテレツが咲く」本日12月18日(水)よる7時から放送予定です。
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