虎竹のかんざしは、竹そのままを削って製作しているので派手さはないものの、自然素材の手触りの良さや落ち着いた雰囲気が好まれているようだ。お客様からは髪をゴムでとめず使っているとお声を頂戴したこともある。竹は成長が早く、継続利用可能な唯一の天然素材と言われている事は、この30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」では度々申し上げている。環境意識が高まるなか、エコフレンドリーな気持ちと共にご愛用いただきたいと思う。
竹のアクセサリーなど、あまり身近でない方が多いのではないだろうか。ところが、実は昭和の時代には、竹のネックレスやブローチなどが数え切れない程の種類が製作されていた時期がある。ボクの小さい頃、周りの大人たちは誰でも彼でも竹アクセを身にしていたのだ、もちろん虎竹の里だけだったかも知れないが(笑)。
軽くて、加工性が高く、様々なデザインが可能な竹は、アクセサリーのような小物にも向いている素材なのだ。カラフルな色に染めたものも多かったから、現在では竹と気づかない方もおられると思う。
古き良き頃の竹の技は、細々とではあるが今に続いており、虎竹を使った髪飾りなどもご紹介している。
虎竹イヤリングも、ウェブサイトから無くしてしまったら寂しいと思いながら新しく製作をお願いした。留め具は、虎模様と相性の良いねじバネ式の金古美(きんふるび)色の金具、ピアスはシルバーの開閉式のフレンチフックで仕上げられている。
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