低山ハイキングと言うのだろうか?比較的簡単に登ることのできる山登りが人気のようだ。先日、まさにそんなお客様が来店もされていたが、中高年になっても日帰りで楽しめるからと魅力をお話しされていた。もちろん、山歩きも面白さがあるに違いないけれど、自分のように小さい頃から竹林で遊ぶ山育ちだと歩くだけではどうもモノ足りない(笑)。
前にも確かお話しした事があるように、秋の山々には格別な楽しみがあって、そのひとつが山芋だ。もう何年も掘った事もないが、今でも山道を通るたびに色づいた山芋の葉には目がとまる。地中深く細長く育つ山芋を、折らないように堀っていく妙味、掘り出した山芋の美味しさといったらたまらない。
自分で食するのならともかく、売ろうと思えば山芋は折れてしまうと値打ちが下がってしまうから、山から持ち帰るための山芋籠という長方形の籠がある。今回、復活したのは背負いタイプの山芋かご、普通の背負い籠では直径が大きすぎて、せっかく掘り出した山芋が安定しないから直径は約24センチと細身だ。
ところで、動画の中では籠の縁巻などを籐にしたと話しているのだが、籐は江戸時代から日本で使われて来た自然素材であるものの、国内には成育していないので全て海外産だ。それが、近年輸入されづらくなっていて不足しがちで竹籠や竹ざるでも少し困っている。そこで、現在制作の山芋籠の縁巻にはハリガネを使用している。何卒よろしくお願いいたします。
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