今年の4月、第12回世界竹会議で台湾にお伺いした時に、台中繊維工芸館での国際竹工芸フォーラムでお話しする機会をいただいていたが、その時の主催が盛之華台湾竹芸館の徐暋盛さんだった。
今回は短い日程のでの訪台だったので、徐さんの工房には夕刻からお伺いさせていただいた。10年ぶりだけれど何も変わっていない。
変わっていないと言えば、徐さんはジーンズに黒いTシャツで自分はいつもの作務衣、二人の格好も10年前と同じだから笑ってしまう。
徐さんの工房には、色々な竹製品が並んでいるが折り畳んで立てかけられていた見慣れない竹編みに目がいく。何かと思ったらスカートだ(笑)、竹は繊維にもなるけれど、こうしたファッション的な要素も持った素材だ。
徐さんの奥様の手料理をいただけて幸せだ、台湾は何を食べても美味しいのだが、心のこもったおもてなしの料理は本当に旨い!
国立台湾工芸研究発展中心は、広々とした敷地に様々な竹工芸が展示されていて何度来ても飽きない。竹の好きな方にはオススメの場所なので是非沢山の方にお越しいただいて、台湾の竹文化に触れてもらいたい。日本などでは考えられないような、面白い竹への取り組みを見る事ができる。
いつくかある建物にひとつに、現地の工芸品を一堂に集めた展示場があり、春の世界竹会議でもお会いさせてもらっていた劉興澤さんの個展が開催されていた。生活で使える竹製品から家具や美しい花籠、更にはアート作品まで幅広い竹の表現力に驚かされる。やはり、台湾の竹文化は奥が深いと思った。
ここには、かつてはカフェだった明るいスペースに、徐さんが得意とされる大迫力の巨大オブジェが天井に飾られている。入口から入って右側の別空間になった所なので、見逃さないようにチェックしてください。
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