「竹屋は、何がなくとも火を使う仕事だ」父が、そう言った事がある。虎竹は油抜きという加工工程があり、その事を話したものだ。独特の虎模様がある虎竹だが、元々竹林にある時からその模様がある訳ではない。伐採して工場に運び入れてから、700度のガスバーナーで熱を入れると竹が汗をかいたように油分が噴出してくる。
その油分をウエスで拭き取ると、淡竹の特徴である白い蝋質が取れて虎模様がクッキリと浮かびあがる。
竹表皮の輝きに、何か塗料を使っているのですか?と聞かれた事もあるけれど、当然そのようなものは一切不要だ。竹の天然の油成分だけで、虎竹はこのように美しく輝き始める。
今まで何度かご紹介した事のある虎竹油抜き加工を、今回改めて動画を撮り直してみました。
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