昨日の9月18日は「世界竹の日(World Bamboo Day)」だった。数年前に、その記念日を楽しみたいと作った青竹踏み体操というストレッチがある。ところで、皆様は青竹踏みをご存じでしょうか?丸い竹を半分に割っただけの素朴なモノなので、誰が見ても竹だと分かる所も良い所。普段は目にしてもらえない竹の姿そのままに、ご家庭に置いてもらえる唯一の竹製品かも知れない。
青竹踏みは毎日の健康づくりに素足で安心してお使い頂くために、防虫剤・カビ防止剤を使わず無塗装で仕上げている。当たり前のように聞こえるだろうか?しかし、このために、伐採時期から、竹材の乾燥、製品に加工してからの天日干し、保管時の歪みの調整など実に管理が大変だ。
けれど、この竹製品が若い世代からは忘れ去れてしまっている事に、創業130年の老舗の自分達としては大きな危機感を感じたのだ。そこで、一目で竹と分かるだけに、自宅にひとつあることで、たとえわずかでも竹に親しみを感じていただけるのではないか、そう考えてずっと力を入れきた。恐らく国産の青竹踏みを、これだけの量を販売しているのは竹虎だけではないかと思う。
ただ、簡単そうに見えても、それだけ大量の国産竹で製造しようと思うと、実はかなり大変な事なのだ。自分達の青竹踏みには、強度を保つために節を必ず2つ入れる事にしている。竹の節間は均一ではなく、根元の方は狭く、ウラ(先端)に向かうほど間隔が広くなる、つまり、約40センチの長さの青竹踏みの中に二節入れようとすると、竹材が限られてしまう。もちろん太さもあるから、一本の竹でも使用できない部分は更に沢山できてしまうのだ。山の職人が激減している中で、利益率が高いとは言えない、この竹材の確保を支えているのは志だけだ。
昔から健康の源泉は足の強化が大事だそうだ。第二の心臓である足裏を、青竹踏みで刺激する事により、ダイエット・メタボ対策、冷え性、高血圧、血糖値改善にも役立つとも言われている。立ちっぱなしのお仕事方や、歩き回る営業職の方々から、本当に嬉しいお声が沢山届いている。安価で、お手軽で、誰でも使える、日本伝統の足裏マッサージ健康器具だ、竹がお役に立てるなら、力の限りお届けしたい。
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