古民家の囲炉裏で生まれる煤竹について

煤竹菓子楊枝


別注で製作された煤竹菓子楊枝は、お客様にも喜んで頂いているが、煤竹がせっかく出て来たついでに少し竹材についてお話しさせていただきたい。


囲炉裏、竹虎四代目


囲炉裏の生活は、今や贅沢で料理屋か高級旅館など、ごく限られた所でしか目にすることはないのではないだろうか。毎日の煮炊きや暖房に使われていた時代は、家中に煙が漂い天井裏に使われていた竹材が知らぬ間に燻されていた。


煤竹


煤が付いて真っ黒になった竹を洗い、火抜きすると残っていた油分で、このような自然の光沢が生まれる。




何と数年前までは、この煤竹はじめ銘竹が田園の広がる民家の倉庫で市が開かれ取引されていた。


染め竹


染め竹と煤竹を間違えられる方もいる、炭化竹といって熱と圧力で短時間で煤竹状にした竹材もあるけれど、長い年月を経て自然に生まれる煤竹には及ばない。


渡辺竹清作煤竹バッグ


そんな煤竹で編まれた究極のバッグ、網代編みの巨匠である渡辺竹清氏がてがけた最後のひとつだ。


携帯竹箸


同じ携帯箸でも、煤竹は存在感が違う。





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